まず鳥越監督が無くなりました。
二軍の練習試合で姿を見せずに球団と何らかの話し合いをしたのでしょうから就任要請の可能性も、と思っていたら本人から退団申し入れとのことです。
井口監督の懇願によりソフトバンクから移籍した鳥越二軍監督ですので、井口監督の退任に殉じたと言うよりはロッテに残る理由が無くなったのでしょう。
その移籍のときに今宮が泣いたなんて話もありますので古巣への復帰もありそうで、同じように西川や山本らにはショックが大きいかもしれません。
もっとも就任一年目の石垣島ではかなりアクティブだった鳥越ヘッドは翌年には落ち着いてしまい最後は浦和行きでしたので、その退団よりは鳥越改革を吸収しきれなかったことこそを嘆くべきかと、練習中の張り上げるような声出しや相手チームの練習を見る姿はほとんど見なくなった昨季、そして今季です。
清々しいまでの
そして木村コーチ、河野コーチ、清水コーチ、的場コーチは契約期間満了に伴う退団です。
コーチ契約は一年間が普通ですのでしかし鳥越二軍監督と他のコーチの表現が違うのは伝える側の伝え方にはよるものの、あるいは球団としては残したかったが退団を申し入れられたのと残したくなかったのと、その違いが顕れているのかもしれません。
もしそうであれば球団側からのコーチ陣刷新要請がどういったものだったかは想像に難くなく、そして井口監督が受け入れられなかったのも分かります。
そこから踏み込めば実質的な解任と見てもよさそうな、さくっと監督室をきれいにして球団にも残らないところに静かな確執のようなものが見え隠れします。
手を抜くなよ
井口監督に近いともされていた森脇ヘッド、川越コーチ、大隣コーチの今後も気になります。
師事するかのようにベッタリだったのでそう言われていましたが井口人脈に通ずる「一緒にプレーした経験」が無い森脇ヘッドですから吉井コーチと同じく球団人事だった可能性が高く、そして鳥越監督の消滅で内部昇格では福浦コーチと同じぐらいの可能性が出てきたかもしれません。
川越コーチは大学時代の先輩後輩でしたが井口ロッテ前からのコーチですので木村コーチが招聘されたことからしても濃度は低そうな、大隣コーチはホークス出身ということ以外に接点は無く、ごそっと一軍の主力どころが抜けたので球団から切るということは無いのではと思います。
ただでさえ監督人事が悩ましいのにその主要どころも埋めなければならず、人材に欠いて二軍から引っ張り上げた挙げ句にその二軍がスッカスカという手抜きだけはしないでくれよと、チームの層を厚くするにはむしろ二軍こそ優秀な指導者が必要です。
