走魂で勝つ

カード初戦に勝ちながらもまた負け越すのか、そんな苦しい展開をしぶとく凌ぎました。
西武のスローガンである「走魂」のお株を奪う和田、そして友杉の足で勝ったようなもの、自分であればお立ち台は友杉ですし地元であれば和田も呼んでこのショットは時期的にどうかとは思いますがいつか二人でのヒーローインタビューを見てみたいです。
さて明日から敵地でのオリックスとの2連戦は連敗しなければ胴上げを見ることはありませんが選手たちに見せたかったりもして、かと言ってCS争いを考えれば負けるわけにもいかず、オリックスには次の地元は日曜日まで我慢してもらいましょう。

十二回は紙一重

辛うじて勝ちはしましたが相変わらずに打てない、決められない、初回は併殺王がタイトルを確実なものとして三回、四回の二三塁ではあと一本が出ません。
調子の上がらない荻野を外しても中村奨がそのままってのはいつもどおりですが代わりに核弾頭を任された岡が5タコってのもしんどい、下位でチャンスを作っても上位が応えられず前日の焼き直しを見せられたかのよう、よくぞあと一人から追い付いてそして延長戦を制しました。
安田のタイムリーはやや詰まったのが幸いしてしかし和田の足でなければ狙うことすらできなかったかも、本音で言えば意地の悪い捕手だったり送球が逸れたりして体でのしかかられたら左肩脱臼で選手生命に関わりかねずああいったヘッスラは避けてもらいたのですが武器として意図的にやっているようです。
それにしてもあの松井監督のリクエストに対して審判団がなかなかビデオ確認に入らなかったのは何だったんだろう、「無駄だよね」だったら笑えます。
そして決勝点となったワイルドピッチは古市が泣いていたようですがあれは仕方ない、それよりもレフトフライで三進した友杉のタッチアップでしょう。
当たり前のプレーではありますがこれも友杉の脚力でなければどうだったか、だからこそ友杉のお立ち台推しです。
その友杉を山口に代えての代走が柿沼のバントでセカンドにいってから、だったのがちょっと分からず、残りイニングがあればバントをミスったときの無駄遣いを危惧してってのがあるにしてもそうではなく、柿沼が見事に決めてくれてよかったものの際どいバントで封殺されていたら泣くに泣けません。
柿沼のバントにしても猛プッシュでいったんはバスターに切り替えて、いや柿沼だよ、ヒッティングがファールになって助かりました。
もっともSportsnaviの一球速報には「サイン違い」とあって映像にはありませんでしたが大塚コーチなり吉井監督なり金子参謀なりが頭を抱えるシーンでもあったのか、それとも外に構えたボールが内に入ったのを指しているのか、代走のタイミングとともに真相が気になる十二回の采配です。

西野不憫

西野は8回4安打1失点、しかしまた勝てませんでした。
キャリアハイにリーチをかけて次の登板こそ打ち込まれましたが8回零封、7回3失点、そして8回1失点でも勝てない哀しさです。
打たれた時に打ってくれて勝った試合もある、とけなげな発言をしながらも「まあ、それが野球だと思う」に悔しさがにじみ出ているようにも思えます。
ピッチングとしては先日ほどにパーペキではありませんでしたが初回にフォークがバウンドしてスライダーが甘く入って、そんな先制点を許したところから立ち直ってフォークの落差を確かめるように修正できたのが大きかった、ほぼ投げなかった緩いカーブを使えればもう少し楽ができたかもしれません。

腕組みはしたのかしら

その西野が八回まで投げてくれて継投は澤田、益田、横山、澤村です。
同点の九回以降はいい投手から、がセオリーと考えれば九回の澤田は納得、次が益田ってのにビビって悪寒どおりに四球にバッテリーミスで絵に描いたようなサヨナラ負けのシチュエーションを作り上げましたが投げ損なった逆球がいいところに決まって救われました。
あのエラーを岡に付けるのは可哀想かな、と思いつつ横山はツーベースにそのエラーがあって、三塁走者が源田だけに外野フライ、内野ゴロでもこれまたサヨナラのピンチを浅めの外野フライと三振に切って取って幕張の防波堤の資質は充分にありそうです。
最後はペルドモかと思いきや抹消されてるじゃん、二週続けて週3試合登板にしてもこのタイミングでの夏休みってのは考えづらく一方で試合前に普通に練習をしてたなんて情報もあって、そうなると澤村しかいない、スプリットのゴリ押しで5ヶ月ぶりのセーブを手にしました。
最後のシーンが映っていなかったのですが腕組みはしたのかしら、雄叫びのカットがあったことでそんな心の余裕は無かったのかもしれません。
ところでペルドモもそうですが鈴木の抹消ってどうよ、ビハインドながらも抑えていたのによく分からん、代わりの国吉は来季契約の有無を判断するための最終テストなのかそれともトレード、現役ドラフトに向けてのお披露目なのか、どうあれ本人には重要な局面です。

明日への活力に！

◆9月18日（月）　西武−千葉ロッテ20回戦（ロッテ13勝7敗、13時、ベルーナドーム、27,014人）
▽勝　横山　33試合2勝1敗1S
▽S　澤村　33試合4勝3敗3S
▽敗　ボー　27試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ　西野、澤田、益田、横山、澤村—田村、佐藤都
西武　高橋、平井、クリスキー、田村、豆田、ボー—柘植、古市