鬼門仙台で天敵楽天に勝ち越しを決めました。
これはチームとしてはもちろんですが、ここまで叩かれまくっていたことからして気持ちとしてもかなり楽になったと思います。
3度目の対戦でようやく涌井に土を付けて開幕からの連勝を止めましたし、同一カード内で美馬が勝って涌井が負けたのも喜ばしいです。
負け越してしまえばもう今季はやられっ放しになるだろうから何としてでも勝ち越さねばと思っていましたが、こうなったら3タテを食らわせてと欲が出てしまうのがファン心、明日も勝てば対戦成績もいつの間にやらほぼイーブンですからここは貪欲に勝ちにいきましょう。
緩急の小島
初回に味方がチャンスを逃した直後に連打で無死一二塁、また初回に失点かよと思ったところで小島が踏ん張りました。
浅村を徹底して外角低めで打ち取ったのが大きく、前のカードまでは浅村には内だったものが昨日も外中心でしたからチームとしての方針変更なのか、それでいて思い出したかのように内に投げてこれまでの攻めを思い出させての4タコが繋がりを断ったと言えます。
相性が良いのが分かった、と小島と田村を評してから田村の出ずっぱりが始まりましたが突然の今日の柿沼にどういった理由があったのか、前回の田村とのバッテリーもさほどに悪かったわけではありませんのでよく分かりませんが、きっかけとなった試合で打ち込まれただけでトータルでは柿沼と組んだときの方が防御率がいい小島に相性云々がそもそも無理があっての原点回帰と考えれば真っ当な組み合わせではあります。
その柿沼は出番を取り戻すために考えた結果かストレートが軸なのはこれまでと同じもチェンジアップが多めだったような、上手く緩急を使えたことで130キロ台後半のストレートに差し込まれる打者が多かったのは数字よりも伸びがあったにしても、手が出ずに見送るケースも多かったことからしてタイミングを外すのにかなりな効果があり、コーナーを狙ってカウントを悪くするのは変わらずもこの路線が軌道に乗ればもっとゾーンで勝負ができるようになるでしょう。
しかしそのリードで手一杯だったからでもないでしょうが大事なところで得意のバントをミスったのは反省材料で、自分のためだけではなく田村のためにもチームのためにも競い合える一人でありつづけるにはこいったミスを繰り返さないよう次はしっかりとお願いします。
そんなこんなで三度目の投げ合いで初めて涌井に投げ勝った小島は二回のピンチは実質的にはエラーで始まったものですから初回を除けばほぼ完璧に近いピッチングでプロ初の二桁奪三振、ここのところの低空飛行でローテーションから外した方がよいと考えていましたが理由が不明な美馬の抹消でそんな余裕も無くなりましたので、勝利の方程式の全てを連投にさせたくない事情があったにせよ今後も七回を任されるピッチングを期待します。
野球に負けて勝負に勝った
涌井を止めはしましたが僅かに3安打、野球としては負けましたがらしくないアーチ攻勢で勝負に勝ちました。
話題のシンカーはそれほどに投げなかった涌井は突然に乱れての四球はありましたが全体的にはコントロールがよく、力のあるストレートをコーナーに決められて三回以降は付け入る隙がほぼ無かっただけによくぞ勝てたと言ったところです。
藤岡は真ん中、福田秀は高めに浮いたボールを見逃さずに、藤岡の打球は思ったよりも伸びましたし福田秀のそれもこすったようなスイングであそこまで飛んだのには驚きで、規定打席に達すれば20発もと評価をされていたのも分からないでもありません。
ただ三打席目以降のスイングを見ればまた俺四番が戻りつつあるようでむしろホームランにはならない方が福田秀にはよいのかもしれず、また捕球の構えに入っていた和田の前を遮りながらも逸らした守りは相変わらずで試合を壊しかねなかっただけに、脇役気質の多いロッテには珍しく「俺が」が前に出るのはウエルカムですが攻守ともに悪い方向に出ているものをどうコントロールしていくか、ベンチの手腕が問われます。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 |
◆8月26日(水) 楽天−千葉ロッテ14回戦(楽天8勝6敗、18時、楽天生命パーク、4,130人)
▽勝 小島 10試合4勝4敗
▽S 益田 27試合1勝2敗17S
▽敗 涌井 10試合8勝1敗
▽本塁打 藤岡1号(涌井)、福田秀3号(涌井)
▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、ハーマン、益田—柿沼、田村
楽天 涌井、牧田、宋家豪—太田、足立