誰が勝利を予想できただろうか

予想できるわけがない、そんな反語のような試合でした。
それどころか岸にまたノーノーを、いや完全試合をやられるんじゃないかと恐怖したぐらいで、まさかの勝利です。
美馬は初回に31球、一方で岸は三回までを30球でパーフェクトとなれば早々に諦めモードになった自分を誰が責められよう、これまた反語です。
美馬は不安どころではない立ち上がりで外の際どいところをなかなか取ってもらえずに何度も首を傾げて、初回の一死満塁、三回の二死一二塁のピンチをよくぞ凌いだ、フランコの打球に石川慎が後ろに前にとあれをファインプレーと言うには違うと思いますが一つのポイントではありました。
崩れそうで崩れなかったのは何度もフルカウントになりながらも歩かせなかったからこそ、唯一の四球はほぼ敬遠で実質的には無四球です。
四回以降は一人の走者も許さず三回までとは別人のように、あれだけ取ってもらえなかった外の際どいところが面白いようにストライクとなりました。
これでようやく両目が開いて夜も過ごしやすくなってきたことでここから反攻といきたい、あと3つも積み上げればそれなりの形になります。

パワー!

決勝点を叩き出したのはポランコの一振りでした。
ブレはコンデジの限界なので仕方ないにしても根拠のない予感に従って正解でした、そして展開が展開だったことで吉井監督も金子参謀も福浦ヘッドも村田コーチも黒木コーチも金澤コーチも三谷幸喜も嬉しそう、福浦ヘッドの立てた小指に何の意味があるのかとよく見てみたら吉井監督の人差し指みたいです。
上がりすぎて風に戻されるかとも思ったのですがさすがのパワー!で、ソロでなかったものよし、これでトップの浅村に2本差に迫りました。
楽天ベンチ、楽天ファンからすれば岸がまさか4連打を浴びるなんて考えてもいなかったでしょう、六回まで僅か2安打で七回先頭の中村奨がやっと3本目はうち2本が内野安打となればなおさらに、それだけポランコの一撃が岸を動揺させたことにもなります。
気持ちの整理がつかなかったのか山口にはど真ん中にすっと投げ込んでしまって連続被弾にロッテファンは大興奮、大砲の威力は計り知れないです。
岸を攻略するには立ち上がりでそこを逃したらお手上げ、のパターンとは真逆に攻略できたのは今後の対岸に大きな財産でしょう。

安田をどうする

その二発に終わらずに安田のタイムリーツーベースも地味に大きかったです。
得意の岸にはチャンスでゲッツーに打ち取られるなど散々でしたが投手が代わっての一撃は安田にとっての生命線となるのか、次の打席もしょぼかっただけに明日は茶谷でいいんじゃないかとも思いますが、前日に活躍した角中、和田を外して石川慎、藤原の吉井監督の思惑は読めません。
その悩める安田は本来のサードに戻って生き返るかと期待したのですが二回の炭谷は安田が捕らなければアウトにはできない打球だったのに追うのを諦めて、諦めなくても捕れたかは分かりませんがバッティングとともに思い切りが失われているように思えたシーンでした。
余談ですがロッテの森田剛として売りだそうと企んでいた小川は、前日の4タコを削ぎ落としたかったのか童顔に舞い戻りです。

スポンサー枠

八回は左が続くところで坂本は先頭を歩かせたものの二死までこぎつつけて、浅村に被弾してもまだ2点リードだけにぶつけるかと思いましたが肝試しです。
その東條がハーフスイングに不満たらたらで満塁のピンチは継投ミスの1秒前、石井監督とすればフランコにあのスライダーは打てないと判断したのでしょうが決まれば確かにそのとおり、しかし決まっていなかったわけで放り込まれたら同点の恐怖感で歩かせたかもしれず、代打岡島は助かりました。
最後は今日のスポンサーが岩下食品で岩下だろうと思ったらそのとおりに、そうでなくても岩下だったでしょうが岩下グッズを作るなど思い入れてくれるスポンサーとなればお立ち台に呼んであればよかったのに、そんなシャレはあってよかったと思います。
さて岩下、本人の意向や肘への不安から先発がよいと考えますが気持ちがピッチングに乗るタイプで適性としてはリリーフなのかもしれず、もし連投に耐えられる肘であればそれこそポスト益田の一人として考えてもよさそう、それほどに今日はマウンド上で飛び跳ねていました。

にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
明日への活力に!

1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 4 1 X 5 8 0

◆9月1日(金) 千葉ロッテ−楽天20回戦(ロッテ11勝9敗、18時、ZOZOマリン、22,535人)
▽勝 美馬 14試合2勝7敗
▽敗 岸 15試合5勝5敗
▽本塁打 ポランコ21号(岸)、山口12号(岸)

▽バッテリー
千葉ロッテ 美馬、坂本、東條、岩下—田村
楽天 岸、宋家豪、宮森—炭谷

© 2007 オリオン村