投手陣は落ち着くところに落ち着きました。
練習試合では防御率5.53と黒木コーチが青くなったり白くなったりしましたがオープン戦では半分以下の防御率2.58はいい感じに、練習試合では岩下、鈴木、佐藤奨、東妻が酷いことになりましたがオープン戦では岩下は相変わらずも鈴木が立ち直って佐藤奨、東妻には出番が無かったのが理由の一つとなります。
この4人を除けば練習試合が防御率3.43、オープン戦が防御率2.59でそんなもんだよねと、ほぼ実力どおりの結果と言ってよいでしょう。
櫛の歯が欠けたように
開幕ローテーションは開幕投手の小島、種市、美馬までは吉井監督が明言して決まり、地元開幕カードは間に合えば佐々木朗で西野、メルセデスが濃厚です。
佐々木朗に時間がかかりそうであれば代わりに森はノーゲームとなった浦和で炎上したのがマイナスポイントですが他に候補がいない、ほんの一ヶ月前までは両手いっぱいの候補が気が付けば櫛の歯が欠けたようにスッカスカになるのはいつものことですが石川が故障で岩下があんなで本前もピリッとせず哀しき現実です。
森ではなく大穴の佐々木千という可能性が無いわけではありませんが教育リーグやイースタンでそこそこ投げても練習試合、オープン戦では1試合のみとなればさすがに無いかな、どのみち何だかんだ言いながらも興行面もあって佐々木朗の回避は無さそうで森は浦和でまた積み上げてのチャンス待ちでしょう。
美馬が抑えたときと炎上のメリハリがありすぎるのがあれですが復活を期す西野、種市が目に見える結果を示したのが喜ばしく、メルセデスもなんやかんやで抑えてくれましたし小島は点の取られ方さえ間違えなければ大きな躓きは無さそう、とりあえず先発陣は形のようなものが見えてきました。
クローザーは誰だ
クローザーは固定しないなんて方針も聞こえてきますが自分的には反対で、現状でピックアップすれば結局は益田でしょう。
6回で3安打5四死球には不安が強いですがそれでも失点がゼロという幕張の防波堤に相応しいピッチングと言えなくもなく、ペルドモもカスティーヨも守護神というタイプでも無さそうでサプライズがあるとすれば中森か、自ら足を引っ張る守りをやらかさなければ面白い存在ではあります。
先発推しではあるのですが一軍で経験をいきなり厳しいシチュエーションで積ませたくなるぐらいに魅力たっぷりで、昨季までの体調面での不安がどこなのか解消されたのかが気にはなりますが吉井監督が早くから名前を出していただけにその可能性はそこそこあるように思えます。
そこに繋ぐ勝利の方程式は両助っ人に澤村、小野、滑り込みで唐川といった面々か、オープン戦では4回無失点の国吉はそれでももうひとつ信用されていなさげな起用だったのでその前かあるいは二軍スタートにもなりそうな、菊地は中継ぎスタートのようですがこちらもまずは浦和でしょう。
左の中継ぎ枠は先発で7回12安打4四死球11失点とダメダメだった鈴木が別人のように4回2/3を2安打5三振無四球零封で抜け出した感があり、そもそもが中継ぎ推しだったため嬉しくはあれ昨季に見せた豆腐メンタルへの懸念が無いわけではありません。
その対抗として坂本が練習試合からずっと安定して10回1/3を6安打11三振5四死球と適当に荒れながらも大崩れをすることなく4失点は足を引っ張られて自責は1と立派な数字で使ってみたい、5試合で防御率6.00と背番号34の呪いを払拭しきれなかった高野は後れを取った感じで次に期すといった状況です。
先発中継ぎを両睨みの中村稔はどちらであってもダークホースになってくれないかと期待しつつ獲ったからには西村も使いそう、クローザーの穴の一人でもある小沼、まずは敗戦処理で使い倒したい横山、このあたりは枠に余裕のある開幕カードでアピールできるかが鍵になりそうです。