いつ踏み抜くかと恐怖しましたが、大型連敗中のオリックスはかなり弱っているようです。
そうでなければ九回は西野に左中間を破られるサヨナラツーベースを浴びたでしょうし、そこに至るまでに若月にしてやられていたに違いありません。
王者オリックスにこんな勝ち方ができるとは、王者オリックスがこんな負け方をするとは、獅子も美味しいですが雄牛も美味しくて笑いが止まらない、このチャンスを逃す手は無く一気にがぶり寄りで土俵から叩き落とすべくまず明日に勝ち越しを決めましょう。
そういう継投か・・・
それにしても怖い継投でした。
同じやられるにしても納得感が欲しいのが正直なところで自分であれば間違いなく鈴木と益田、いや、益田はもちっと楽な場面で使いたくはあれど大人の事情は理解していますし、そこは辛抱、これでやられたのであればそれがロッテだと諦めもつきます。
連投を避けたのがあるにしても坂本は連投でしたし、もし不幸にも逆転負けを食らって明日、明後日に鈴木、益田を使う展開にならなかったら泣くに泣けません。
つまりは目先の勝利よりはシーズンを通して選手が長く活躍できる環境を整えるのが大事、という投手コーチのときの信念を監督でも貫いているのだと思われ、それはそれで正しい、でもこれが勝負どころの秋でも同じなんだろうか、それを確かめられる秋になってくれよと願います。
先日でもう大丈夫かと思ったかしかし坂本が左打者にやられたのが幕開けとなりましたが国吉がらしく走者を出しながらも凌いで、澤村の三者凡退は望外、そして横山はあそこで坂本を使うことからして左打者に強いのが理由とは考えづらくそして打たれて耐えたのを経験値としてください。
年の功
石川歩は5回3安打零封だった復帰戦に続いて5回5安打零封、オリックスが大好きです。
京セラドームとの相性がよいとの報道もありましたが屋内ですし何かが影響を及ぼすピッチングスタイルでもなく、しかし心情的にプラスには働くのでしょう。
初ビジターはしかし地元と変わらず140キロ前後のストレートにシンカー、そしてカーブを多めに使って緩急でタイミングを外す四苦八苦と言えば四苦八苦、被打率が高めながらも失点に至らないのが年の功か、伊達に200試合近くも先発で投げていない実力を見せ付けました。
どうしても球威に不安があると逃げの姿勢で歩かせてしまって、というパターンにならないのも強みで今日は無四球でした。
本人は5回67球での交代が不満のようで五回にばたつきましたし吉井監督は吉井監督なりの配慮のようですがさてどうする、球数が少なかったことで抹消せずに中6日とまではならずも間隔を狭めるか、一方で佐々木も抹消しなかったことで今後のやりくりも注目されます。
そんなこんなで理不尽と言えば理不尽ですが世の中なんてそんなもの、3勝目はメルセデスに並んで5勝の種市の背中が見えて、次も勝てば通算80勝目です。
スクイズ?
12安打で2得点のオリックスもオリックスですがこちらも10安打で3得点、消化不良気味ではありました。
それでも藤原、高部にバントをさせるなどあと1点を取りにいこうとする姿勢は見えて、それは九回のスクイズもそうです。
でもあれは本当にスクイズだったのか、それにしては和田のスタートが遅すぎて友杉のバットにボールが当たってから走り出したような、もしマチャドの足が上がったタイミングではなくても遅くても友杉が構えたところでスタートを切っていれば余裕でセーフだったでしょう。
アウトになった後の吉井監督の表情では何も読み取れず和田がサインを見落としたのか、友杉が勘違いをしたのか、はたまた小川ばりに俺だってと友杉の発意だったのか、もしベンチ主導のスクイズであれば代打小川で警戒させて四球をもぎ取るなんてのもあったかな、どうあれその1点が無くても逃げ切ったことで担当記者も取材すること無くきっと真相が明らかになることは無いのでしょうが気にはなります。
田村!
ともあれデビューしてしばらくはレアードが放り込むなど得手にしていたものが最近はすっかりと上から目線でしてやられている宮城に、今季はこれで3試合3勝ですが7回1得点、8回1得点、今日も序盤に先制しながら8回まで投げさせてしまって、しかし土を付けたのが喜ばしいです。
いつも下位の捕手に痛い場面で打たれるのがお約束ですが今回は逆に田村が実況に「予想していなかったバッターに長打を打たれた」と言われてしまうような意外性を、オリックスとすれば死球、内野安打、そして田村と全身から力が抜けるような失点だったでしょう。
佐藤の台頭でさすがに危機感が出てきたのであればよいことで、自分なら九回は代打角中でしたがそこでもヒットを打って明日が西野となればまたスタメンマスクだと思われアピールを続けたい、何だかんだ経験値があってようやく実戦復帰した松川と3人体制で回せるのが理想です。
俺たちの寺地はまだ捕手としては今すぐどうとなるとも思えずまず打者として、田村に隙が見えればといった感じです。
形はどうあれ下降気味だった岡が3安打猛打賞だったのも喜ばしく、佐藤やポランコを使わないほどに徹底した左左崇拝で田嶋も打ちまくってください。
サード・・・
そして安田が抹消されました。
先月は.175でしかなく前日もタコだったことで間違いではないでしょうがサードをどうする、中村奨の一人旅は避けたいです。
安定の兆しはありますが守備固めが必要な中村奨に今日は代走を出して大下は笑えない冗談で、安田のためを思って二軍で鍛え直してこいよであっても池田なりを上げればいいはずが茶谷で何とかなると考えているのか余剰気味の外野に荻野ってどうよ、明日はスタメンだそうです。
友杉、藤岡の不安定さからドラフトで宗山なんてのがあるんじゃないかと思い始めていましたがここにサードも絡んできそう、マジであるかもしれません。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 12 | 0 |
◆8月2日(金) オリックス−千葉ロッテ14回戦(ロッテ10勝3敗1分、18時、京セラドーム大阪、29,719人)
▽勝 石川歩 4試合3勝
▽S 横山 25試合3勝1敗3S
▽敗 宮城 11試合3勝7敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川歩、坂本、国吉、澤村、横山—田村
オリックス 宮城、マチャド—若月