メルセデスにやっと春

もしあの2失点のままに負けていたらえらいことになるところでした。
メルセデスが移籍後初勝利は巨人時代からの連敗を9で止めて助っ投の連敗記録である10に並ぶことなく、この白星が本当のスタートです。
それにしても二回は酷かった、福田光の打球を足に当ててベンチに戻っての治療は大事に至らずによかったですが立て続けに安田、茶谷がどうやらバウンドが変わった難しい打球だったようですが捕り損ねて股間を抜かれて、呆然とするメルセデスのその表情に何とも言えない悲哀が漂っていました。
しかしC.C.ロメロな扱いながらもカッカしないのがメルセデス、逆転してもらってからは冷静さを取り戻していつものテンポの速いピッチングは球数も少なく6回86球で目処の二回りを大きく超えて素晴らしい、自責ゼロで防御率は1.80と文句の付けようが無い貢献ぶりです。
次に勝てれば勢いに乗れそう、打線の足を引っ張るような内容ではないわけでとにかく打撃陣が仕事をしてくれさえすれば借金返済などあっと言う間です。

雪が降りそう

そして鉄板リレーは例によってペルドモがふらふらしながらも抑えて、そして澤村、益田の両御大が6者凡退に抑えました。
ペルドモは連打を浴びるも伏見がバントを空振って飛び出した万波を田村が刺して、さらにヒットを打たれるも後続を断って3安打で無失点の綱渡りです。
澤村は落ちなかったスプリットに野村が虚を突かれたか見逃してくれたのがラッキーで、そして制球を乱すことなく無難な11球でした。
そして益田はほぼ完璧に昨季は一度しか無かった3試合連続の三者凡退を5月半ばにして達成はどこまで延びるか雪が降るのが先か、オスナに負けていられません。
劇場の幕が上がらないのがこれほど嬉しいとはとにかくメルセデスの白星を消さなくてよかった、チームの浮沈は三双肩にかかっているのでお願いします。

突然走り出す

バント失敗や牽制死もそうですがこのカードは日本ハムに致命的なミスが多いような、ロッテ以外でもそうなのかもしれませんが先日に3タテを食らわせたときと同じように守りでも流れをガラッと変える大きなものが、そのキーマンは活躍を吐き出した福田光と伏見の移籍コンビでした。
福田光は先制に繋がるヒットを打つもボールに手が付いていたらどうだったろうと藤原の打球を内野安打にしたのがケチのつけ始めで、そして移籍後初打点の伏見が井上の盗塁に「絶対にあり得ないと思っていた」と焦っての送球が逸れてしまい、さらには元同僚だけに福田光も油断したかベースカバーが遅れて身体で止めることができず、センターまで抜けるのを見て藤原が決勝点となるホームを踏んだだけに両選手ともに痛恨のプレーだったでしょう。
ここまで11個でリーグ最少の盗塁数と成功率の低さは井口ロッテとは違って走らせない吉井野球かと思いきやいきなり5盗塁は「外国人投手のスライドステップが甘いところがあるので足を使いたかった」と吉井マジックなのか、友杉、井上、茶谷は一三塁からのものでダブルスチールを警戒すれば緩い場面ではあれ井上にそれをやらせる胆力が凄まじい、裏目に出れば叩かれること必至だった勝負に勝って吉井監督の得意げな笑みが手に取るように浮かびます。
口火となった和田のセーフティーは自分的にはぐっときませんがこれが大きかったのは走って揺さぶってメネズの動揺を誘ったところもあったでしょう、強力な武器であることは確かですが使いどころを間違えないようバランスを崩さないよう、そこはとにかくお願いします。
田村も地味にスクイズと犠牲フライで仕事をしてくれました、井口監督のそれとは違う顔ぶれが変わる9人野球は巡ってくるチャンスに喜び試合では4打席をもらえて落ち着いてプレーができている選手が多いのではないかと、それにより打順の意味を失わせるリスクと背中合わせにも思えますが長所を伸ばしていきましょう。

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◆5月14日(日) 日本ハム−千葉ロッテ8回戦(ロッテ6勝2敗、13時1分、エスコンフィールド、28,006人)
▽勝 メルセデス 6試合1勝3敗
▽S 益田 16試合12S
▽敗 メネズ 11試合2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ メルセデス、ペルドモ、澤村、益田—田村
日本ハム メネズ、池田、杉浦、河野、宮内—伏見、清水

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