佐藤奨がプロ初勝利

試合開始前の強い雨は先日の鎌ケ谷を思い出しましたが、そこは一軍と二軍との違い、開始時刻を遅らせての開催です。
そんな雨も思い出深くなるプロ初勝利となったでしょう、佐藤奨が西野、本前、小沼に続いて球団史上4人目の育成枠出身の白星を手にしました。
今日はとにかくコントロールが抜群で、しかも低目にキッチリと、そしてカーブ、チェンジアップで「奥行きのある」ピッチングは打者にまともなスイングをさせずに僅かに4安打は分母は小さくも被打率.178、WHIP0.85と数字だけを見れば球界のエース級です。
二回までに40球近くを投げたので五回が精一杯かと思えば三回以降は140キロに満たないストレートでも臆さず内を突くなどして手玉に取って、六回に甘く入ったところを同点被弾となりましたが裏に勝ち越してもらって四度目の正直で「お父さん、ありがとう」です。
カーブのイメージが強かったですが今日はチェンジアップがきれいに抜けていて、石垣島で重点的に磨くと語っていたとおりに有言実行の勝利でしょう、お立ち台では「上手くいきすぎている、思い上がらずに」と謙虚なところを見せましたがインタビュー記事では「一年目で支配下登録されるつもりだった」と強気の発言も、小島がいてロメロがいて本前も奮投して、左の中継ぎ欲しい病に冒されなくてよかった、まさかの先発左腕王国への準備が整いました。

劇場がお約束

そんな佐藤奨も小島と同じく、ゲームセットのコールを聞くまでは気が気でなかったでしょう。
小野はキッチリと抑えましたが西野が僅か3球で一死二三塁のピンチに四球で満塁としてしまい牧にはスリーボールと絶体絶命、そこで振りにくるからこそ三冠王を期待される牧なのでしょうが投ゴロゲッツーには隣に座っていたDeNAファンが悲鳴を上げていました。
しかしそれで佐藤奨の苦難は終わらず益田が例によってシンカーが決まらずの2失点、加藤のバネ仕掛けがまた何度も炸裂して柿沼に続いて抑え捕手が抑えになっていないのはいい加減にしてくれよと、リリーフ陣の再編はもちろんですが捕手の起用法も分析し直す交流戦休みとしてもらいたいです。

リーグ戦再開に宿題ばかり

打線はいきなりマーティンがツーランは外高めで投げミスでしょう、そうであっても打った瞬間にそれと分かる一打はオスナ問題に一石を投じることになりそう、とは今日に横須賀で試運転のオスナが1回3安打2失点とイマイチだったからで、リーグ戦再開と同時の一軍昇格が微妙になってきました。
それでもシート打撃にでも投げさせて「内容はいい」とか言って引っ張り上げそうな予感は前言を翻したマーティンの前科があるからで、とは言えゲレーロを外せる状況でもなくそれに加えてマーティンがマルチとなれば落としづらく、一週間ほど様子を見ることになるかもしれません。
二桁安打はほぼ得点に結びついてしかし残塁も多く初回に追加点があれば佐藤奨が、六回に追加点があればリリーフ陣がもっと楽に投げられたでしょうが八回に追加点があっただけでもよしとすべきなのか、荻野が右方向にいい打球が飛び始めたので核弾頭をどうするかも考える4日間になるのでしょう。
まだ打席が回ってくる可能性がある、今月に4割超えの山口に代走を出しましたがこちらもリーグ戦に戻ってどう起用していくか、交流戦は優勝した2006年以来のリーグトップはしかし貯金2でしかなくドベのオリックスでも借金2と上との差はさほどに縮まらず、同じやり方をやっていれば何も変わりません。

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◆6月12日(日) 千葉ロッテ−DeNA3回戦(ロッテ2勝1敗、14時31分、ZOZOマリン、24,160人)
▽勝 佐藤奨 5試合1勝3敗
▽S 益田 25試合1敗14S
▽敗 石田 4試合1勝1敗
▽本塁打 マーティン7号(石田)、佐野6号(佐藤奨)

▽バッテリー
千葉ロッテ 佐藤奨、小野、西野、益田—佐藤都、加藤
DeNA 石田、三上、入江、平田—嶺井、戸柱

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