わざとだよね

目論見どおりに爆発の翌日を沈黙、で終えてしまえば明日が気持ち悪い、よってガス抜きをしただけでしょう。
あともう少しだったのにとそのまま負けるより巨人ファンを悔しがらせて、性格が悪いなぁ、ロッテファンの心も震えました。
いやぁ、4点リードでイニングを投げきれない横山も横山ですが一死を取るのに四苦八苦の益田も怖すぎる、しかし何回かに一回はあるそれがこれであればこれもガス抜きみたいなもので追い付かれるまでに至らなかったのはむしろラッキーだったかも、これはノーカンと言われれば返す言葉もありません。
うがった見方をすれば頭から益田の予定が4点リードになってセーブシチュエーションではなくなったため横山に切り替えた、まではよいですが二死でその益田へのスイッチはセーブを稼がせるための温情、と言う名の「とっとと250セーブ、後は野となれ山となれ」が裏目になりかけただけのような気がします。

シンカーを失った益田

それにしても追い込めば投手有利になるはずが逆に追い込まれたようになるのはなぜだろう、決め球になるはずのシンカーが全く決まりません。
そうなると益田の引き出しはスライダーか遮二無二ストレートを投げ込むしかなくなって、フォークを失ったときの西野のよう、先行きが暗いです。
それでもギリギリに踏み止まって追い付かれていたら今度こそ、前回は益田ではありませんが、種市が怒り狂ったかもしれません。
ベンチで見守る姿を抜かれた種市の目が泳いでいて、歩かせたところだったか「ワーオ」みたいな口の動きに同情を禁じ得ませんでした。

魂のエース

その種市、見事なピッチングでした。
ピンチが無かったわけではありませんが六回の無死一二塁では岡本和、立岡の内をえぐって八回の無死一塁では吉川、岡本和を空振り三振に切って取って、むしろそのピンチが種市の気迫を際立たせたかのような、8回4安打零封は素晴らしいの一語に尽きます。
さすがに124球では九回続投は無理で完封勝利こそ逃しましたが、3四球とどちらかと言えば悪い種市の顔を覗かせながらもそれを感じさせない快投は次の扉を開けるきっかけになるかもしれず、淡々と抑える投手もいいですがほとばしるガッツポーズに痺れました。
系統としては黒木コーチの後継者、魂のエースとして投手陣を、チームを引っ張って欲しい、種市ならできます。

佐藤が救う

終わってみれば九回の追加点が命綱でした。
種市を救ったことにもなる佐藤は3割を割ってしまいましたがまだまだやれる、田村が上がってきましたが佐藤のこの打撃を捨てる余裕はありません。
だからと言ってファーストでの起用は慣れないポジションかつ守備機会が多くて休ませることにはならず、それであれば捕手のままであるべきです。
田村が不在の間にそれまで田村と組んでいた投手と佐藤のコンビで大過なかったことからしても、なおさらでしょう。
値千金のソトの先制スリーランは外を狙ったものが甘く入ってそれを逆らわずにライトスタンドに叩き込んで、ソトは確信歩きでしたが丸のフェイクに騙されて高部がベースに戻ったのが何ともかんとも、白い屋根のドームだと見づらいのかなぁ、スタンドインでよかったです。
例によっていじりまくる打線は堀田に有利不利のデータがあるわけでもないのに岡を外して荻野が不発、あの守備を見てもサード中村奨は今日も体の横で捕球しまくって怖すぎる、ちょっと強い打球であれば抜かれたりグラブを弾かれたりしそうで見ていられません。
吉田を落としても二保を残す、次のカードの先発と入れ替えるのかもしれませんが55球を投げて今日明日に投げられそうもない二保であれば短期間でも誰かしらを引っ張り上げればいいのにさっぱり分からん、と同じく吉井監督の「汚点」の解消が一日でも早いことを心の底から願います。

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◆6月5日(水) 巨人−千葉ロッテ2回戦(1勝1敗、18時、東京ドーム、41,339人)
▽勝 種市 10試合4勝3敗
▽S 益田 16試合1勝2敗8S
▽敗 堀田 12試合3勝2敗
▽本塁打 ソト6号(堀田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 種市、横山、益田—佐藤
巨人 堀田、赤星、船迫、泉—岸田

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