同一カードで零封スイープを食らうのは62年ぶりとのこと、産まれてもいません。
惜敗、完敗、惨敗とバラエティに富んだ負け方は大宮なんて珍しいと関西とか遠いところから足を運ばれたロッテファンは何を見せられたんだろう、中継ですら脱力でしかも初戦は雨に降られて、まあ次が無いとは言い切れませんが「快挙」に立ち会ったと割り切るしかないでしょう。
大型連敗が止まったかと思ったらまた連敗街道で29イニング無得点、12球団最速の20敗で次の最下位決定戦に屈すると早々にシーズンが終わります。
ちなみに負けても何らかの場面を抜粋してYouTubeにアップするパリーグTVもこのカードのロッテ絡みは皆無で、見るべきものが何も無いとされたも同然です。
あがけよ
與座、今井、隅田と相手が悪かったのはあります。
それにしたって打てない、今日の西武は14安打でしたがこちらはカードで13安打でしかなく、三振は倍以上の27と話になりません。
吉井監督は「調子のいい選手が少ない」と選手のせい、打つ手が無いとお手上げみたいなコメントですが、お立ち台の選手を翌日に使わずにどの口が言う、そんな声も聞こえてきそうで、嘆くのはファンの特権で打てないなら打てないなりにあがくのがベンチの仕事です。
昨季にやはり貧打で泥水をすすった西武は学んだのか序盤でもバント、盗塁でプレッシャーを与えて、しかしロッテはほぼ終盤でないと小技を使いません。
あるいは西武は監督が代わってコーチが代わって堅実な野球に変わったのかもしれず、こちらも、と思ってしまいます。
強打者?
キャプテンは「自分がもっと打って」と一見すると責任感を発露の発言ですが、自分に言わせればベクトルがずれています。
であればサインが出なくても自らが犠牲となるプレーをやって欲しい、発想が強打者のものでしかありません。
自然に勝てるってのもなぁ、ベンチがやっている野球にすっかりと染まって勝つために何をすればいいかと考えるのを放棄しているとすら思えます。
高部離脱
その藤岡は3安打猛打賞でしたが、前日に同じく猛打賞だった藤原が今日はブレーキでした。
誰も彼もが打てなかったため結果論ではありますが先日と同様に極端ではあって、あれだけ左手には使わなかったのに三番はどうなのよ、ちょこちょこヒットが出始めてはいても1割台の山本を核弾頭も投げやりもしくは利敵行為に思えてかと言ってタレントに欠くのも哀しいかな現実です。
高部は左手首痛とのこと、使えないならベンチを外せばいいのに名前だけだったかもしれませんが中途半端です。
いいとこ探し
気が滅入るのでいいとこ探しをしてみれば、4タコも藤原はセーフティーの構えをしたり進塁打を打ちました。
友杉は体が前に倒れるスイングでヒットを量産した時期もありましたがどん詰まり製造機と化して、それが軸がぶれずに強く叩けています。
外の変化球の課題に翻弄されたままですが捉えれば弾丸ライナーの山本はヒットを1本損をして、守りと足に不安はありません。
プロ初打席で三球三振を喫した宮崎は、しかし三球とも振りにいきました。
大丈夫?
石川柊はまた勝てませんでした。
6回4失点は誉められた数字ではありませんがそこまで悪くもなく、心配なのは内容です。
制球がいいタイプではありませんが構えたところになかなかいかず佐藤もあれではリードもへったくれもない、抜けたボールと言いますか投げ切れていないと言いますか、肘に違和感で騙し騙しセーブしてるとか無いよね、大丈夫かよ、と心配にもなります。
とは言え今日も無援護で23イニングで援護点ゼロってどういうことよ、テンポが悪いわけでもなく、さすがに可哀想すぎでしょう。
走られるのも相変わらずでバッテリーとしての責任ですが中継で紹介されたおそらくは前日までの阻止率が.032は恥ずかしすぎる、もちろんリーグ最下位です。
洗礼
木村にはロッテな洗礼です。
守りに足を引っ張られて動揺した、でもないでしょうがつるべ打ちを食らって5失点と炎上しました。
今日は高かったかな、しかしこんなんでめげていてはロッテではやっていけません、次にやり返しましょう。
それにしてもショートも拙いけどサードも拙い、池田はセカンドの選手ですし気が付けば2割を切りそうで中村奨、上田も打てないなら守れる安田の選択肢は吉井監督、金子参謀にはこれっぽっちも無いのだろうか、せめて守れる選手を希望します。
デビュー
あってもらっては困る、早坂がデビューです。
プロ最初の打者を空振り三振に切って取るも3安打を浴びて初失点、嬉し哀しといったところです。
ただ芯を食われた打球はさほどに無く課題だったコントロールもまとまりつつあり、昨季に気になっていた上からの投げ下ろしに比して横回転の腰が少し和らいでフォームがスムーズになったかな、球速は出ていますし次も投げさせるでよいでしょう。
敗戦処理であれば澤村ではなく早坂の選択肢は正しい、今であれば廣畑、東妻を見るより楽しめます。
動くのかな
宮崎、早坂と若手に切り替えムードがありますが、明日の異動があるかに興味津々です。
それと反する動きですが西川がまたぶれ始めて悩ましく、ポランコを落としたならソトもそろそろだろうと悩んでしまいます。
支配下ならアセベドを上げたいですが、あと松石も試したい、でも5月半ばで支配下をフルにするのは考えづらくあってどちらか一人でしょう。
ソトを落として二桁アセベド、もしくは山口、池田はもうちょっと見たいけど上田じゃなくて安田なら入れ替えたい、自分的な希望です。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 |
西武 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 5 | 1 | X | 10 | 14 | 1 |
◆5月11日(日) 西武−千葉ロッテ7回戦(西武4勝3敗、14時1分、ベルーナドーム、25,959人)
▽勝 隅田 6試合5勝1敗
▽敗 石川柊 5試合2敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川柊、木村、高野脩、早坂—佐藤
西武 隅田、佐藤隼、ラミレス—古賀悠