中森がプロ初勝利

勝ち越し点を奪われて地獄、引っくり返してもらって天国、益田劇場で再度に地獄に落ちかけて天国、そんな中森がプロ初勝利です。
同点の七回での登板はそれだけ期待されてのことでしょうしズルズルと崩れなかったことでのプロとして本当の意味での一歩を踏み出した中森はプレシーズンから癖になっているミスによる失点が気にならないわけではありませんがあれぐらい止めてくれ、の図太さが出てくればさらなる飛躍が待っています。
投手らしい投手として先発でいって欲しいですがそのためにリリーフで学ぶことも多いはず、浮かれず反省を口にするのもよし、期待の若手が翔び立ちました。

C.C.ロメロ

吉井監督の監督初勝利、中森のプロ初勝利と続きましたが、本来であればメルセデスの移籍後初勝利としなければならない試合は6回3安打零封も例によって打線の援護が無くまるで昨季序盤のロメロを見るかのようで、それでもカッカする素振りはなく黒木コーチもハグでその健闘を讃えました。
あれって日本人選手にもやるのか相手を見ての操縦術なのか、黒木コーチのベンチ内での挙動も注目です。
ピッチングとしては構えが短いテンポのいいこれまでと同じスタイルでぽんぽんと、立ち上がりにいきなり捉えられた打球を中村奨、山口が、課題とされる五回のピンチは荻野が好プレーで盛り立てて田村も盗塁を刺して、そんな一体感がメルセデスを乗せましたしメルセデスも感謝を体全体で応える好循環です。
ただ見殺しが続けばロメロ化する資質を見せた本人は打ち取ったつもりもセンター前にポトリと落ちたヒットもあり、次は絶対に勝たせなければなりません。
八回は澤村かと思いきやペルドモは勝利の方程式を固定しないともされる一端なのか、それでも最後は続けて益田でしたしどうするつもりかをあれこれ思案できるよう続けてリードして終盤を迎えたく、メルセデスが72球で代わったように佐々木朗もそのあたりが目処でしょうから小野、澤村と予想します。

走る走る藤原

打線はまあ伊藤が相手ですし頑張ったと言うべきなのか、そこそこ球数を投げさせて二度のチャンスに凡退でバントもミスった田村がどこかで仕事ができていればもちっと違った展開になったかもしれず、そんな逸機がありながらも5安打で勝てたのは僥倖でもあります。
前日とは打って変わって低打率チーム同士の戦いに相応しい決定力に欠く試合はいずれもバッテリーミスが絡んだ得点でタイムリーは無し、分かりやすいです。
勝負を決めたのは前日と同じく二塁から一気に生還した走る走る藤原で、プレーとしては玉井のグラブからボールがこぼれなければ微妙なタイミングのギャンブル要素が強いものでしたがそこまでの流れからして賭けるべき場面でエスコンではありえない広いファールエリアも追い風となりました。
ファールで粘っての投手強襲ヒットも続いていてセンター返しを志しているのであればそれもよさげで、その藤原と山口がマルチであとは藤岡とこの3人だけが奮闘する打線は安田がスタメン落ち欠場で代わりの茶谷がチャンスを活かせずどうしたものか、キャプテンも胴体着陸しそうな低空飛行です。
3人を並べれば得点力が上がりそうな気はするものの起点はばらけた方がよいような気もして、どうあれ世間的にも佐々木朗を見殺すわけにはいきません。

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日本ハム 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 6 0
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◆4月5日(水) 千葉ロッテ−日本ハム2回戦(ロッテ2勝、14時、ZOZOマリン、23,570人)
▽勝 中森 3試合1勝
▽S 益田 2試合2S
▽敗 メネズ 3試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ メルセデス、中森、ペルドモ、益田—田村、佐藤都
日本ハム 伊藤、ロドリゲス、メネズ、玉井、井口—宇佐見、清水

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