誤算と収穫と

5年ぶりにZOZOマリンで二軍戦を観てきました。
親子ゲームだと二軍戦は一軍の控えが、特に野手が打席を稼ぐために出場するケースが目立ってきたことでしばらく縁遠かったのですが、しかし今回は一軍が仙台に移動したためシンプルな二軍戦は自分的にまた日本ハムかよ、を置いておけばいい感じです。
新装なったVS席はふかふかなクッションで長時間でも耐えられそう、ただその厚みのせいか足元が狭くなったような気がして足の置き場に困りました。
さておき先発はそう言えばいたな、と忘れかけていた大谷で4回を1四球のみで4奪三振の零封は数字だけを見ればほぼパーフェクトなピッチングです。
自慢のストレートは140キロ台後半の後半が中心で150キロ台も何球かあってコールの遅い球審は両チームの打者が不満げでゾーンが広かった感はありますが見逃し三振はズバッと決まって、そのストレートが大半であとはスライダー、フォークと速球タイプの王道の組み立てでした。
岸に似たフォームと報じられていますが岸ってこんなでしたっけ、上体が突っ立ったままで下と上手く連動できておらずそれが小手先の制球となってすっぽ抜けにもなっているような、とりあえず泣き顔が地顔ってのは分かりましたが走者を背負ったときの落ち着きの無さも気になります。
なぜ51球で代えたのかが分かりませんが初先発ということで50球が目処だったのかもしれず、徐々に球数を増やして今季中の一軍が最低の最低ノルマで不幸にも一軍で投げないままに今季を終えるとヤバいかな、伸びしろよりも今このときに勢いで足場を固めないと転げ落ちそうな危うさが見え隠れしていました。

覚醒の兆しか

二番手の二保は「うっ」「うっ」と一球毎に気合いがほとばしっていましたがボールは来ず、この状態でまた一軍があるとは思いたくありません。
小野は球速が出ていて肘に問題は無さそうですが思ったところに投げられず馴染むまでまだ時間がかかりそう、やたらギョロ目が目立ちました。
いきなり被弾の東妻はフォームをいじっているのか全クイックではなくオーソドックスなフォームと半々ぐらいで、いつまでもここにいられては困ります。
横山はまあ二軍であれば、と上から目線でばらけるのは持ち味でもありますし、そもそもさくっと二軍落ちが理解できていません。
そして今日の最大の収穫は永島田で昨秋の宮崎あたりからかなりよくなっているとは聞いていましたが、想像以上でした。
昨季までは指にかかったストレートは惚れ惚れするものの10球に1球あるかどうかのノーコン状態がかなりまとまってきてしかし球速は衰えるどころかMAX154キロの150キロ台ごり押しはそこそこゾーンに集まっていて、最後の打者だけに投げたスライダーがいいアクセントにもなっています。
まだイニング数に近い与四球とコントロールに課題があることに違いはありませんがストライクが入らずにマウンドを降ろされていたときを考えれば天地の差で、ごめん二保、二保が一軍で投げるよりも永島田を見てみたいと思った今日の1回パーフェクト2奪三振です。

今日の寺地

俺たちの寺地は六番捕手で2打数1安打1四球、捕手でないときはDHでの出場で規定打席に達しています。
まだ変化球への脆さが垣間見えますがバットコントロールはよさげでそれでいてしっかりと振っていて、楽しみな打者です。
そうなると悩ましいのが捕手として育てるか打撃を優先するかで今日は盗塁を許してパスボールもやらかして、どうしても捕手と考えると時間がかかってしまいまず打者で、坂倉のような起用で一軍を目指すのがよいように思えてさてどうする、松川との絡みもあるでしょう。
金田、勝又を差し置いてやはり規定打席に達している松石はベンチの肩入れがありありですが寺地は実力で奪い取って、絶対に育て上げてください。
その他では池田は相変わらずガチガチでスイングが一直線ですがそれが武器でもあって悩ましい、小川がセカンド二番手の立場を固めつつあるだけに長打力をアピールしたいですがなかなか結果が伴わず、その体付きでのイメージもありますが適性はセカンドよりサードではないかと思ったりもします。
上田は振るより合わせる感じになっているのがもどかしく広角はいいですが今は力強く振って欲しい、山本は逆にそろそろただ振るから卒業したいです。
井上は守りでもまだ動けるところを見せてくれましたし右に左にとマルチでしたが.218ではただでさえ混雑しているファーストでお呼びがかかるのは難しいか、同じく.217と率が上がらない高部は肩の不安が解消したのかセンターを守るも打てなければ走れずよってこちらも近々に声がかかるとは考えられません。

青田買い

打席で雰囲気があるのが藤田です。
鎌ケ谷で見たときもそうでしたがゆったりとした構えから振るときはシャープにスイングスピードがありそうで、かと思えば巧みに軽打してみたり引き出しがいっぱいありそう、ここまで打席数は多くありませんが12打数4安打と数字も示しています。
いつもニコニコしていてしかしさりげなく185センチの大型選手で同じく187センチと高身長の高野光と石垣島で一緒に行動していましたが高野光は怪我でもしたのか今日も先日の鎌ケ谷でも見かけず、よって藤田には期待したい、ちょっとしためっけものでした。

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日本ハム 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 3 1
千葉ロッテ 2 0 0 0 0 1 0 0 X 3 7 1

◆5月2日(木) 千葉ロッテ−日本ハム4回戦(2勝2敗、18時、ZOZOマリン、4,775人)
▽勝 二保 4試合2勝2敗
▽S 永島田 8試合1敗2S
▽敗 根本 4試合2勝1敗
▽本塁打 阪口5号(東妻)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、二保、小野、東妻、横山、永島田—寺地、松川
日本ハム 根本、松浦、ザバラ—進藤

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