6連敗中の西武に2時間半で白星を献上してしまい、淡々とした負け試合でした。
石川が一人で投げ抜くも打線の援護が無く、しかしそれよりも守り負けたとの印象が強いです。
目に見えるエラーがあったわけではありませんが四回の同点までは仕方がないにしても逆転は余計で、源田の脚力を考えればあそこまで深いところに飛ばされたのですから中継のショートに返球をすべきがサードへ投げて一塁走者の進塁を許してしまい、実質的には角中のエラーと言ってよいでしょう。
判断力も含めて鍛えられていない、と30代半ばの角中にそう思ってしまうのは申し訳ないのですが寂しくも現実であり、若いころにはセンターを守るなどむしろ好守だった時期もあったのに「二番DHが理想」と守りへの意識の低さでズルズルと、今や守らせてはいけない選手になってしまいました。
今日もマルチヒットと打撃は好調なだけに井上を使おうと思えばレフトしか選択肢が無いのも分かりますが、角中と井上と山口をどう起用していくかは大きな問題になりそう、トータルで守りの拙さをカバーできるぐらいに打てればいいのですが三人の揃い踏みが難しいだけに井口監督も考えどころです。
また結果的に致命的な失点となった五回のそれは石川には酷な指摘になりますがベースカバーが遅れたことと、いつもであればバックホーム体制のシフトになるところが中間守備だったのは上間なら何とかなるだろうとの判断だったのかもしれず、地味な点の取られ方が痛かったです。
余談ですがスピーカーからのトランペットをうるさく感じたのは打球音や選手の息づかいが聞こえてくる環境に慣れたからなのか、現場にいればまた違った感覚になるものなのか、中継ではこのカードからと言っていたような気がしますがであればなぜこのタイミングかとの疑問が無いわけでもありません。
1000投球回を飾れず
石川は8回3失点ですから問題なし、先発としての役割を果たしてくれました。
もちろん味方打線が抑えられているのですからそれ以上に抑えなければならないとはそのチーム内での立ち位置からして求めたくもなりますが、ここのところのリリーフ陣の過負荷からして試合を壊さずに一人で投げたのですから貢献は大きく、むしろ見殺しにされたと言ってもよいです。
失点をしたイニング以外は全て3人で終えて守りの時間を長くしたわけでもありませんし、快投と言うほどに内容が良かったわけではありませんが逆に言えば石川らしい飄々としたピッチングができていたのではないかと、節目の1000投球回を白星で飾れなかったのは残念でしたが次も今日ぐらいでお願いします。
上間を捉えきれず
その石川を援護できなかった打線は立ち上がりからチャンスを作るも盗塁を刺されたりゲッツーを食らったり、攻めきれずにプロ初勝利の贄となりました。
時折にホップするようなストレートとカーブで緩急を付けられてカットボール、スライダー、あとはよく分からない動きをするもうひとつと変化球の種類も多くデータ不足も手伝ってか捉えきれなかったような、そしてギャレット、宮川を攻略できなければ平良、益田ではない増田にホールドアップです。
流れとしては先制をしてなお一死一三塁での中村奨のピーゴロゲッツーが分水嶺だったような、たらればを言ってしまえばその後の二打席にヒットを放っただけにどちらか一本があそこで出ていればとなりますがそうならないのが野球、それなりに飛ばしましたがいずれも差し込まれていた安田も然りです。
気掛かりな田村は左太もも裏を押さえていましたので映像を見る限りではスライディングの際のものではなさそう、走っている姿にも異常は見られませんでしたがいつものヘッスラではなく珍しくも足からいったのは頭からいくには踏み切れそうになかったのが理由だったのかもしれません。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 5 | 0 |
◆4月27日(火) 西武−千葉ロッテ4回戦(西武3勝1敗、17時45分、メットライフドーム、9,272人)
▽勝 上間 3試合1勝1敗
▽S 増田 13試合1敗7S
▽敗 石川 3試合1勝1敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川—田村、柿沼、佐藤都
西武 上間、ギャレット、宮川、平良、増田—森