近藤、ね

地元出身だからだったのであろうタブロイド紙にオリックス、ソフトバンクとともに名を連ねていたロッテはいつの間にやら近藤戦線から離脱して、そして近藤がFA権行使をしたこのタイミングで機関紙、そして信頼のニッカンが満を持して復活させました。
そうなれば飛ばしでも無いのでしょうがしかし森に対する福良GMのように名前付きのコメントが出ているわけではなく、それどころかかなり薄い内容です。
長年培われたロッテ根性からして千葉の目玉に手を挙げないわけにはいかないので親しい筋から形ばかりちょこっと流してみた、そんな気がしてなりません。
残すところロッテと中日だけになった組閣すら発表できないのは吉井監督が侍ジャパンに合流して不在だから、と思うしかない状況でこれほど大きな動きができるものなのか、もちろんロッテが本当に手を挙げて近藤が選んでくれると嬉しいですが、乗り越えなければならない壁が多々あります。

枠が無い

現時点で支配下選手登録の枠は1つしか空きがありません。
近藤は堂々のAランクで人的補償を選択するかもしれませんがしかし全額金銭との差額が7650万はそれに値する選手がロッテのプロテクト外にいそうにもなく、さらにはBIGBOSS改め新庄監督よりも球団の意向が強く働きそうでもし全額金銭になれば開幕前に70人はさすがに拙いです。
一つの手として助っ人野手を今季の3人から2人に減らす、もしくは近藤ではなくコンドーとして獲得すれば空きが出ますが、好打者タイプの近藤で大砲不在の助っ人枠を埋めてよいものかとの議論がどうしても避けられず、かなり悩ましいことになります。
ここから誰かに詰め腹を切らせてスタッフ転向をさせるのも露骨で非難されそうですし、そもそもそこに出たら負けなのがトライアウトの現状ですがそこにすら誰も派遣しなかったのではないかと思えてしまいそれ以外にも声掛けはしていない、できていないのが現実でしょう。

守るところが無い

これは助っ人野手にも同じことが言えるのですが、守るところも悩ましいです。
近藤ほどの選手に獲得の名乗りとされているのが古巣を含めて楽天以外のパシフィックのみ、あの巨人ですらタブロイド紙レベルでしかありません。
それほどにレフトの守備力が疑問視されてDHが推しとなると山口、井上、佐藤都、助っ人と密度が高い中にどう埋め込むのか、コンドーと考えるとやってやれないこともありませんがかなり難しいやりくりが求められて投資に比しての戦力アップが実現できるかに微妙さが漂います。

そもそも金が無い

その投資額ですが近藤は今季に2億5500万、森と同じく4年16億ベースで話が進むのでしょう。
ただでさえオスナをどう引き留めるか頭が頭痛して痛いのに、近藤にそれほどの資金を捻出できるとはとても思えません。
眉唾でしたが丸に6年25億などと報じられましたから可能性がゼロでは無いにしても、しかしあのときはコロナ前で球団が黒字になったと盛り上がっていた勢いと親会社からの別会計の算段によるものだったでしょう、コロナ禍が続いて赤字転落となった今とは事情が違いすぎます。
トップの益田が2億のところにその倍はチームバランスとしてどうかとも思いますし、それだけ出せば本当の助っ人が、大砲タイプが獲れそうです。
ファンが球団の懐を心配する必要などはありませんがそれをしてしまうのがロッテファン、この負け犬根性だけはいつまで経っても抜けません。

三方一両損

他人事のように据わりがいいと考えてしまうのは、森オリックス、西武近藤、日本ハム伏見のところてんです。
厳しいように思えますが吉田正がポスティングで抜ける穴に森を、森が抜けた穴を近藤で、そして失った近藤の代わりに伏見で懸案の捕手強化、各チームともトータルでプラスかと問われれば胸は張れないかもしれませんが落ち着きはいい塩梅でしょう。
ロッテはそこに入り込めずに栗原の復帰に柳町の台頭で近藤がソフトバンクを選ぶことは無い、そんな前提での三方一両損です。

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