佐々木朗と宮城の三度目の夫婦対決は、ともに守護神が打たれて白黒は付きませんでした。
現地にいればこんなあっけない幕切れを見るぐらいだったら追い付かなければよかったのに、なんて思ってしまったかもしれません。
ここのところ逃げ切れてはいても劇場主と化して調子が落ち気味の益田だけにツーボールになってストライクを欲しがったのか、森はストレートを待っていたらしくドンピシャでそのストレートを真ん中やや外寄りの胸の下あたりの高さに投げてしまえば打った瞬間にそれと分かるサヨナラアーチとなってしまいました。
佐々木朗は負けを免れて宮城の勝ちもチャラにしただけでもよし、とはなかなか気持ちの整理ができず、明日は絶対に負けられません。
シュンペイタか・・・
その明日は小島vs山下で小島も交流戦で炎上を続けて調子がいいとは言えず、そして打線の援護が望み薄となればかなりしんどい展開になりそうです。
宮城に抑えられてヒットは藤原、友杉のみとデータどおりに出たのは喜ばしくも他の打者がホールドアップで、吉井監督が珍しくも打撃陣について言及して苦言を呈していましたが7回2/3を3安打1失点、7回を5安打1失点に続いて8回を3安打零封されて「毎回同じやられ方をしている」はそのとおりなのでしょう。
ただ宮城がよかった、永久凍土打線にあれを攻略しろってのは哀しいかな無い袖は振れないわけで、右打者の膝元に落ちていくボールに手も足も出ず90キロ台のカーブで狙いを絞れず、コースヒットを含めての3安打でしかなく初回先頭打者で友杉が三遊間を破っていなければ逆に完全試合をやられたかもしれません。
中盤までは佐々木朗との奪三振合戦で大したものだと、是非とも佐々木朗が海を渡るときは宮城に「FA権を取ったら俺の穴を埋めてね、17はそれまで空けておくように言っておくから」と言い含めて欲しい、夫婦なんだからそれぐらいのことをやってくれてもいいはずです。
唯一のチャンスだった六回二死満塁でポランコがフルカウントからファールで4球粘るも最後は力負け、それなりに球数を投げさせましたが力及ばずでした。
佐々木朗は暴投王
佐々木朗はどうだろう、本人は納得のピッチングだったらしいですが記事を読んでみれば本人の言葉として納得というワードは無く「悪いなりにまとめられた」と聞こえるは自分だけか、吉井監督も低目に集めたことを評価していましたがその低目がバウンドしまくりました。
1試合4暴投は球団新記録で兆治もビックリ、NPB記録は新垣の5つで4つ以上は史上6人目9度目とかなりレアな記録です。
ただバウンドしたから暴投となったわけで2つ目は佐藤都に止めて欲しかった、そして暴投後の配球について里崎がかなり厳しめの論評をしていますが打たれたのはそうですがそれでもフォーク、スライダーをかなり要求していて身を挺して体中アザだらけになっているのではないかと思います。
加藤ばりのバネ仕掛けになっているのがしんどい、昨季の松川も終盤戦は対応しきれないシーンが目に付きましたし村田がそうであったように落ちるボールを駆使する投手の宿命で頑張れ佐藤都、田村、松川、などなど、今日は佐々木朗にエラーがいっぱいあったりもしてバッテリーはお疲れ様でした。
突然ベンチに戻って何ごとかと肝が冷えましたが脱水症状で痙攣したらしく、ドームでしかもナイターでのそれって珍しい、気を付けましょう。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5 | 3 |
オリックス | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1X | 2 | 6 | 0 |
◆6月27日(火) オリックス−千葉ロッテ9回戦(4勝4敗1分、18時、京セラドーム大阪、25,396人)
▽勝 平野佳 18試合1勝1敗11S
▽敗 益田 30試合2勝1敗19S
▽本塁打 森12号(益田)
▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木朗、横山、益田—佐藤都、田村
オリックス 宮城、平野佳—森