2020年が出来すぎで年齢を食ったこともあり同じぐらいの活躍が難しいことは分かっていましたし、だからこそ楽しかった思い出は思い出のままにした方がよいとその獲得にやや消極的でもあったのですが、いい流れで試合を繋いでメルセデスの移籍後初勝利が目前だっただけに間が悪すぎました。
前日よりもさらに勢いを増した風は条件が同じで言い訳にはならず、こうなってしまえば過去に一度だけ強風で中止になった経験がありますが流せばよかったのにと思ってしまうぐらいに痛い逆転負けは貯金生活が風前の灯火となって、20メートルの風で吹き消されてしまいそうです。
さて明日はどうする、数日前の予報に比べれば改善傾向ですし雨量もさほどではなさそうですが現時点でも外で唸っていて雨風はさすがにきつい、きっとそこそこの前売りで球団としてはやりたくても当日券は売れないでしょうし佐々木朗が一回飛ばしとなる可能性もあり無理をする必要はありません。
C.C.オジマ
引っくり返されたときにベンチのメルセデスが抜かれましたが、何とも言えない表情でお気の毒様としか言いようがありません。
吉井監督は「こういうこともある」と現役時代の瞬間湯沸かし器が嘘のように淡々としたコメントですが今日は益田ならぬ増田が逆転サヨナラ負けを食らいましたし昨日は山崎がサヨナラ被弾、一昨日は平野佳がサヨナラ打を浴びて、その前日には6点リードを守れない試合が2試合あって先発には受難のGWです。
ZOZOマリンで投げたことはあるメルセデスはしかしこれだけの強風は初めてかもしれず立ち上がりにコントロールに苦しんで、それでもピンチを凌いでようやくの勝ち投手の権利を手にしただけに小島ではないですが「もう勝てないかもしれない」と負の連鎖に陥らないよう願うばかりです。
イニング途中での交代は100球が理由っぽくそこで西村を無駄遣いしたのが結果的に響いたような気も、リーグ最多ホールドのペルドモの失点が流れが変わるきっかけだったのか、どうあれソフトバンクもそうですがリリーフ陣が過負荷なだけにそういう意味でも明日は流すがよいでしょう。
コツコツがバケモノに屈する
やっと池田が昇格して即スタメンはそこが吉井監督のいいところで、二軍でもあまり記憶に無い二番は打順に意味を持たせたい自分的には疑問でしたが期待に応えてのマルチにバントも決めて波に乗りたい、しかしセカンドではなくサードで安田が欠場は意外すぎました。
9試合連続ヒットの安田にお休みを与える余裕があるはずもなく、その9試合のうちマルチは2試合で打点は1でしかなく最終打席のヒットが6試合で大事なところで打てないことが理由であれば今日がそうだったように三番に復帰のキャプテンも似たり寄ったりでつまりは聖域が堅固すぎます。
推しの和田を外した理由も分かりませんがそれでも藤原はバースデーヒットに岡は好守と打点付きのマルチ、このままフェードアウトするかとも思った平沢に再びチャンスを与えての技ありヒットと外野陣は頑張ったのでよし、和田にもまたすぐに出番があるはずです。
初回の無死二塁でバントは21イニング連続無得点をとにかく止めたかったのか、四回と六回の追加点もいずれもバントを絡めて六回は前日に続いて一死からで江村での失敗を反省しての方針転換であればバント派の自分としてはそのままであってくれよと歓迎します。
そうやってコツコツ積み上げたものがバケモノ柳田の二振りで引っくり返されて長打力の差と嘆く吉井監督の気持ちも分かりますが能力不足はさておきチームでは屈指の長打率を誇る安田を出さなかったのか出せなかったのか、そして左打者に引っ張らせなかった東浜を誉めるしかないのでしょう。
レフトへの打球がまたしても風で戻されて悔しい顔付きだったポランコは、しかし流すしかなかった時点で負けでした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 4 | 0 | 6 | 11 | 0 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 12 | 0 |
◆5月6日(土) 千葉ロッテ−ソフトバンク8回戦(ソフトバンク4勝3敗1分、14時、ZOZOマリン、28,627人)
▽勝 東浜 5試合3勝2敗
▽S モイネロ 8試合1勝1S
▽敗 澤村 13試合3勝1敗2S
▽本塁打 柳田4号(メルセデス)、5号(澤村)
▽バッテリー
千葉ロッテ メルセデス、西村、ペルドモ、澤村、廣畑、岩下—田村、佐藤都
ソフトバンク 東浜、モイネロ—甲斐、嶺井