佐藤都がコロナから復帰しましたがスタメンマスクが加藤だったのはその佐藤都が浦和でファーム交流戦に出場していたからなのかもしれず、昨季は小島との相性がよかった加藤ですのでそれもありだとは思いますが、しかし相変わらずのつまらない外一辺倒のリードでした。
たまに右打者の内を要求するも佐藤都らに比べれば少なめでむしろ逆球で内に入ってしまった数の方が多かったような、そして四回にそれを見透かされたかのように狙い打ちをされたのは必然でしょう、昨日今日に始まった話ではありません。
移籍した当初はベース板を広く使うリードにかなり期待をした加藤もあっという間にロッテ色に染まって、そして満塁にしてでも安パイだからと前の打者を実質的な敬遠とされてしまう、そう、投手に対するそれと同じぐらいに打てないことからしてスタメンで起用するのがバカすぎます。
もっとも小島が打たれたのはそれだけが理由ではないでしょうし、小島ほどであれば首を振ればいいだけの話ですので頷いたのであれば同罪です。
多少の頻度の差はあれ金太郎飴のようなリードをする捕手陣に首を振らない投手陣となればベンチがバッテリーに対して言い含めている可能性が高く、それでいて井口監督は試合後に「毎回同じような投球」と苦言を呈して自らの至らなさに言及しないのもいつものパターンでした。
坂本と森がデビュー
オールスターで連投した益田をベンチから外して本来は五回、もしくは六回に使いたかったであろう小野を使えず、それもお人好しなのか大人ぶったのかは分かりませんがチーム事情を鑑みずにぶっこまれるのを放置した井口監督の身から出たサビです。
佐々木千が決勝打を浴びましたが前日に続いてラオウにしてやられて、昨季の滅多打ちから序盤は抑えていたのが対策によるものかと思っていましたがそうではなく単に不調だったから、調子が上がってくればまたお得意様にされてしまえばチーム戦略部の存在意義と現場のデータの使い方が問われます。
そんな中でひっくり返されてトレードで入団したばかりの坂本、そして森のデビューに立ち会えたのが不幸中の幸いではありました。
坂本はもう少し腕が下から出てくるのかと思っていましたが真っ向投げ下ろしではないもののオーソドックスなフォームはストレートが140キロ台後半で、変化球が明らかなボールになっていたのが気にはなりましたが僅か10球での三者凡退デビューは上々でしょう。
吉田正を歩かせたりややばらけ気味だった森もノーヒットに抑えて、小島への当てつけもあるように思えますが「先発も」とは井口監督です。
できればバックネット裏の至近距離から見たかったですが今日ぐらいの内容があれば次の現地となる来月上旬まで一軍にいてくれるはず、坂本には澤村、国吉の再来を、もし先発に回るのであれば森には西野二世を、後半戦のキーマンとして「新戦力」の奮闘を期待します。
キャプテンがブレーキ
打線はひっくり返された試合を再度に逆転して、しかし追い付かれてからは3イニング連続三者凡退と頑張りが続きませんでした。
九回に一死一二塁のチャンスがあるも荻野、高部が打ち取られれば仕方なし、そもそもひっくり返したのもラッキーヒットが2本あってのものですから山岡の代役であろう育成枠から昇格したばかりでプロ初登板初先発の東を攻めきれなかったのが最後まで響いたといったところでしょう。
さすがに外した藤岡の代わりに四番復帰の安田は相変わらずの受けのバッティングで実はそれほど数字が低くないにも関わらず印象がそれに比してかなり悪く、そしてオールスターを挟んで5試合、24打席ノーヒットの中村奨が足を引っ張ります。
井口監督の言葉を借りれば「三番、四番が打てなければ勝てるはずがない」ことになるわけで、それでいて三回の無死一二塁で自分的には反対ですがこれまでのようにバントをさせるでもなく、漫然と出場させて漫然と打たせてゲッツーを食らう体たらくです。
かと言って藤岡、早々に代えた加藤とは違って「やってもらわないと」の呪縛でフル出場が続くのでしょう、西巻の扱いからしても次への動きは見えません。
まだミスショットが多いですがレアードにヒットが出始めたのが微かな希望か、五回に追い付いてさらに無死三塁から中村奨、安田が倒れてまたかとため息が出たところでの勝ち越し打には坂本がマウンドに登ったのに次ぐぐらいの大きな拍手がスタンドから贈られました。
ちょっと怖いなと思ったのは菅野のファーストで、急造にしては必死にこなしてくれてはいますが上背が無いため高めの送球に伸び上がって足が離れかけたり、バウンドしたときはそれに合わせるために体を伸ばせず、トータルでは岡の方が上でしょう。
外野守備でもそうなので今日の布陣になったのでしょうが、自分的には菅野(一)+岡(外)よりは岡(一)+菅野(外)がトータルで上に思えます。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 6 | 11 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 |
◆7月30日(土) 千葉ロッテ−オリックス17回戦(オリックス10勝7敗、17時1分、ZOZOマリン、19,043人)
▽勝 比嘉 18試合3勝
▽S ワゲスパック 14試合2勝4敗2S
▽敗 佐々木千 15試合2勝2敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、廣畑、佐々木千、坂本、森—加藤、佐藤都
オリックス 東、黒木、比嘉、阿部、本田、ワゲスパック—若月