まさかの田嶋撃ち

田嶋を打てずカイケルを見殺しにするんだろうなぁ、と思っていた人は手を挙げて、はい！、まさかの田嶋撃ちです。
今季はここまで25回で僅かに3点しか取れていなかったものが4回で7得点って何が起きたのか、しかも7打席7三振だったソトが打ちまくって声音からティー星野かと思っていたら田尾がフォークにこだわりすぎていたと言っていましたがどうなんだろう、ともあれ痛快です。
2連戦ながらもこのスイープはでかい、楽天が逆転負けでゲーム差が4.5に広がって次の西武4連戦に勝ち越せばCS圏内にかなり近づけるでしょう。
明日はその西武が楽天と、さてどちらを応援しよう、楽天に負けて欲しくもそれで西武に勢いが付くのも困る、迷いながらの高みの見物です。

どこの打線だよ

苦手な田嶋に10安打を浴びせて終わってみれば17安打12得点、どこの打線だよ、びっくり仰天です。
流れとしても先制はしたものの続くチャンスに田村のヒットがレフトゴロで形としてゲッツーとなってしまって追加点を奪えず、三塁塁審はすぐに両手を広げていて中村奨は見ていなかったのか、見ていてもサードは封殺だったと思いますが藤原はセカンドにいけたような気がします。
そんなイヤな雰囲気を切り裂いたのがソトの豪快な一発で、先制点に繋がった二回の荻野のバントは五番で本人の判断とは考えづらくそれでいて三回の無死一塁で岡に送らせず送っていれば藤岡のヒットがタイムリーになったのに、もしここで無失点なら決定的に流れがあちらにいくところでした。
それで終わらずにヒットを重ねてさらに四回には前の打席で遅いジャッジに苛ついたポランコが、ここにきて攻勢をかけてきたソトを突き放す3年連続の20号を叩き込んでもうお祭り騒ぎ、前も血祭りに上げて繋がるって楽しさをロッテファンが堪能できた今日の試合です。
お立ち台の中村奨は4安打猛打賞でプロ初の5安打、サイクルヒットは5打席目の四球で潰えて、しかし本人はことサイクルはここ何年か三塁打が無いのでと淡々と確かに最後は2021年、プロ入りから4年で10三塁打が以降6年で2本に中村奨の変質が見て取れます。
さておき内容がよかった、二打席目のライト前は中村らしく四打席目の久々のアーチは巻き込むようなスイングで打った瞬間にそれと分かる大アーチでした。
あとはこれを続けられるかどうか、大義名分を得た吉井監督は所沢でも重用すると思われキーマンの一人となります。

岡は大丈夫そう

ちょっと信じられない「ムードメーカーを重視する」吉井監督を伝えた田尾はしかし大下の名前が浮かばず信憑性が低いような気がしますが、同じく田尾情報で高部は4週間程度かかるとの話だったらしく、そうであれば重症、今季はもういないと思うが正解でしょう。
代わりの岡がスイング、走塁を見る限りでは問題は無さそうで、となると山本は無いのか、そこは痛し痒しではあります。
守りで目立ったのが小川でかなり深いところにいたのは肩に自信があるのか茶谷が途中出場で不甲斐ない2三振と話にならず小川が友杉のライバルに昇格しそう、でも藤岡の守りに不安があってセカンドも捨て難い、どちらにせよフロックにならないよう緩まぬ来季であってもらいたいです。

菊地がプロ初セーブ

またしても中5日でご苦労様のカイケルは6回6安打3失点で両目が開きました。
低めを丁寧にのスタイルは健在でしかし危惧していた浮いたときに真ん中になってしまうボールを叩かれたのはしゃーないと思うしかないのか、素人考えだと高めに釣り球でさらに低めが活きるような、しかし実況が伝えたメジャーでも屈指のグラウンドボールピッチャーらしさでゴロの山を築きます。
点差もあって五回で交代もありでしたが一日空くにしてもそこから6連戦でリリーフを温存したかったのでしょう、それもあり菊地がプロ初セーブです。
3回1安打零封は気持ちに余裕があるのを差し引いても一年目の体たらくを払拭するに充分で、来季は鈴木になってくれ、がロッテファンの等しい思いでしょう。
そのためにももう少しパワーアップしてZOZOマリンなら常に150キロ近くを投げられるようにしたい、買わないけど山本とともにの記念グッズを楽しみに、さすがに変顔デザインにはしないと思いますが見てみたい気がしないでもなく、そして次はプロ初勝利が目標です。

明日への活力に！

◆9月11日（水）　オリックス−千葉ロッテ24回戦（ロッテ16勝7敗1分、18時、京セラドーム大阪、26,895人）
▽勝　カイケル　5試合2勝1敗
▽S　菊地　16試合1S
▽敗　田嶋　19試合6勝7敗
▽本塁打　ソト19号（田嶋）、ポランコ20号（田嶋）、セデーニョ11号（カイケル）、中村奨4号（前）、太田5号（カイケル）

▽バッテリー
千葉ロッテ　カイケル、菊地—田村
オリックス　田嶋、前、山田、宇田川、椋木—石川