喜劇、悲劇

圧倒的に押されまくっていた試合は西武が相手でなければ勝てなかったでしょう、逆に西武はロッテ戦でなければ負けることはなかったでしょう。
相性なんてそんなもので最初から最後まで4時間半近くを立ち会ったロッテファンには喜劇、西武ファンには悲劇です。
西武ファンは大丈夫かなぁ、暴れていないかなぁ、初回の3点先制に小憎らしい笑みを浮かべていた渡辺GM兼監督代行は平良のワイルドピッチ、そしてボーのワイルドピッチでは何とも言えない固まった表情で、来季は新監督に引き継いでGM復帰とされていますがこのまま退団となるかもしれません。
それにしてもああいったすっぽ抜けってプロでは初めて見たかも、先発でもリリーフでも何かをやってくれるボーに期待していましたがその期待以上でした。

他力本願

つまりは他力本願でしかなく、こと打撃陣は延長戦では攻め立てましたが九回まで4安打とお話になりませんでした。
今日はソトが強烈なブレーキでゲッツーに4三振、初回と六回は完全に流れをぶち切りましたし十回も汚名返上とはいかず、明日にやり返してください。
それ以外は隅田にほぼ抑えられてそれでも勝ちきれないのはどこか親近感があって、94球で八回も投げるかと思いましたがそこは平良の名前が重い、そうやって降板後に同点、逆転のケースもどこかで見た風景で敵ながら不憫でしかなく、そのうち続投志願をするかもしれません。
そんな隅田が投げているうちは勝機が見出せずしかし平良が転んで、そして十回です。
無死一二塁でなぜ高部に送らせなかったんだろう、送らせても守りやすくするために次が申告敬遠は必至でそれならばと考えたのかもしれませんし形としては同じになりましたが、しかしゲッツーのリスクがあって実際にギリセーフ、あれは結果オーライでしかないでしょう。
そして十一回は併殺王が発動してよく勝てたな、おい、平良とボーには遅くなりましたがお中元を贈らないと罰が当たります。
抑えられた隅田ですが展開としては初回にすぐ点を取り返したことと、六回に二死から連打で1点差まで迫ったのが大きかったです。
しかし打線が低調なのは変わらず今日は藤岡、そして代打角中が機能しなければもうボロボロ、箸にも棒にもかからない体たらくでした。

耐えた唐川

唐川は6回7安打3失点、初回に蹴躓いたにしては持ち堪えました。
いきなり3連打での失点は源田はまあ上手かった、しかし西川には完全に失投で高めに浮いて今日は全体的にそう、ボールを制御し切れていなかった感じです。
それでも二回のピンチを切り抜けて以降は淡々と、今季最多の100球で試合を壊さなかったのがベテランの味でしょう。
二番手はもう固定なのか坂本が例によってぶつけてそれも2つ、さりげなく種市が8つの死球王で1差で小島、さらに1差で佐々木、横山と坂本も5つでチームとしてリーグで2番目に多い、ぶつけられてもぶつけることはないのがこれまででしたが傾向が変わっている今季です。
もっとも攻めた結果かすっぽ抜けか微妙だったりはして、ともあれ坂本は帽子のつばに手をかけての謝罪の意はこれまでどおり、ポリシーなのかここで変えてしまうとこれまでぶつけた相手に申し訳ないとでも考えているのか、きっと今後も変わらないでしょう。
ただ帽子を取るのが普通というわけでもなく先日のカスティーヨは取るどころかでしたし、強気の顔付きを崩さない坂本が集中砲火を浴びているだけに思えます。

四者凡退のクニ

菊地、益田、鈴木も走者を背負って益田は怖かったなぁ、際どいジャッジは最初がセーフだったらそのままだったと思われあれは長谷川のヘッスラが手前すぎて付いた手がスピードを殺してしまったような、とにもかくにも同点での益田なんてお化け屋敷でしかありません。
そしてやっと横山で落ち着いたかと思ったら国吉がいきなり無死一二塁のピンチをこしらえて、しかしそこは四者凡退のクニ、きっちりと仕事をこなしました。
あそこで源田がバントをミスるとは西武ファンは脱力でしょう、やっている野球は正しい、しかしロッテ戦では勝利の女神が微笑んでくれません。
そんな国吉の20試合連続無失点はその間に12安打7四死球とめっちゃ安定しているわけではありませんが実は無敗の男でもあって移籍後は今日で7勝4セーブの防御率1.33とそれこそ守護神でもいいじゃん、五者凡退のマサよりやってくれるかも、はい、ただの与太話です。

明日への活力に！

◆8月28日（水）　千葉ロッテ−西武16回戦（ロッテ16勝、18時、ZOZOマリン、26,664人）
▽勝　国吉　34試合3勝1S
▽敗　ボー　24試合2勝7敗
▽本塁打　西川3号（唐川）

▽バッテリー
千葉ロッテ　唐川、坂本、菊地、益田、鈴木、横山、国吉—佐藤
西武　隅田、平良、甲斐野、佐藤隼、アブレイユ、ボー—古賀、柘植