適切な時に打てない

タイムリー、とはよく言ったもので漢字にすれば適時打、適切な時に打ってこそ得点が入ります。
どうやら和製英語らしく英語ではclutch hitあるいはRBI hitと呼ぶとはWikipediaで、英語のタイムリーを適時打と訳したのかと思っていましたがその逆ってのが共に創造語となればしっくりときませんがさておき、タイムリーが出なければ勝てないという典型的な試合となりました。
相手を上回る11安打を放って四球も5つもらって、しかし得点はソロアーチと犠牲フライだけでは勝てるものも勝てません。
プレシーズンの体たらくに貢いでくれるかと思いきや話が違うよ今江さん、まあイヤな予感はあったけどね、そんな得点の割には3時間半近くもかかった上に「~と思うんですよね、~だったら」と条件を付けまくる解説者が不快だった試合で最下位チームに負けて僅かな貯金を吐き出しました。

噛み合わず

スタメンでノーヒットは池田のみで先頭打者の出塁が4回もあって、しかし初回はポランコ、ソトと並ぶ「重量打線」で送ることができずもし例えば二番友杉であれば先制できたかもしれず、もっとも四回に七番で八回に六番でも送らせない吉井野球であれば結果は変わらなかったかもしれません。
その四回にはショート内野安打で友杉が守備妨害でアウトになる不運もあって、とは言いながらも避けていればただのショートゴロで記録的に岡としては美味しかったかも、六回は満塁のチャンスに期待のソトが打ち取られて七回にまた満塁のチャンスではプロ初打点となる上田の犠牲フライが精一杯でした。
それでもようやくポランコに一発が出たのが喜ばしく、引っ張ってのそれはどうやら今季は両リーグとも逆方向へのホームランが出ていないらしく昨季までの投高打低に加えて囁かれていた飛ばないボール疑惑がさらに高まりそう、ともあれこれで残されたのは山口で逆方向を志向しているのが逆風になるかもしれませんがそもそも打球が上がっていないわけで、さらにはお約束のようにポランコは本人が悪いわけではありませんがソロでしかない哀しさです。
これだけ残塁を積み上げれば流れを掴めないのは必然でもあって、味方打線のふん詰まりはお互い様でしたが早大対決に屈した小島にはお気の毒様でした。

痛恨の四球

しかし小島も調子がよかったわけでもなく5回7安打3失点、104球も投げて先発としての責任をこなせませんでした。
だからと言ってことさら悪かったわけでもなくコントロールは普段よりばらけ気味ではありましたがそれで苦しんだほどでもなく、ただ追い付いてもらった直後に調子が上がらない浅村を歩かせたのが痛かった、突き詰めてしまえばあれが今日の全てだったかもしれません。
満塁となった島内のヒットは深く守っていたのか山口がグラブに当てながらも捕りきれず、しかし守り慣れないライトですし織り込み済みではあります。
本人のコメントは伝えられていませんが吉井監督は「5回で100球かかるってことはノックアウトみたいなもん」と手厳しく、次にやり返してください。

あっさり

六回は中村稔が三者凡退に抑えて1点差に迫った七回には高野脩がこれまたさくっと抑えて、しかしイニング跨ぎの八回に決定的な2点を奪われました。
心情的にはさらっとベンチ入りをしていた鈴木を突っ込んで欲しかったですが、ビハインドでは使わないとの判断であれば仕方ないですしそれならばそれは貫いて欲しい、そういった展開になってもらっては困りますがこれでしれっと明日、明後日でビハインドに鈴木だったら笑います。
その八回は先頭打者を打ち取りながらもその後に3球で2失点という、これだけダラダラとした試合の締めはあっさりとしたものでした。

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◆4月12日(金) 楽天−千葉ロッテ1回戦(楽天1勝、18時、楽天モバイルパーク、20,213人)
▽勝 早川 3試合1勝2敗
▽S 則本 5試合1勝3S
▽敗 小島 3試合1勝2敗
▽本塁打 伊藤裕1号(小島)、ポランコ1号(早川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、中村稔、高野脩—佐藤
楽天 早川、伊藤茉、藤平、宋家豪、則本—太田

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