やらせてくれないのでね

日本ハムがエスコンに去って最初の一年の決算が、札幌ドームの大赤字が明らかとなりました。
元々が赤字の計画もそれを大幅に上回って、翌年、つまり今年に黒字転換するという目論見もこれでは達成できないでしょう。
そもそもその目論見が甘すぎて関係者以外は誰もそうなるとは思っておらず、きっと関係者だって役人として赤字垂れ流しの計画とするわけにもいかずに鉛筆なめなめの自覚があったはずで、さてどうする、札幌市民の税金がどんどんとつぎ込まれる未来しか見えてきません。
それでも社長は「平日にプロ野球をやれたらいいが、やらせてくれないのでね」とまるで他人事のような、どれだけ不利な条件でも出ていくなんてこれっぽっちも考えておらず日本ハムの請いを鼻でせせら笑った挙げ句の現実への自覚が全く無いように聞こえます。
親方日の丸で店子に貸してやってるとの考えが抜けずに利用してもらうためにどうすればいいか、大家と店子は二人三脚なんて発想は無いに違いない、そして知恵を絞ったらしい暗幕で仕切っての小規模イベント開催はそれならばそれに相応しいキャパの施設を使うだろうと大方の予想どおりの結果となりました。
2億5000万円以上なんて強気の条件が失笑を買ったネーミングライツも当然のように手を挙げるところは無く、2月末の期限を無期限に延長する体たらくです。

後悔先に立たず

翻ってZOZOマリンはどうかと問われれば、こちらも移転当初は「使わせてもらっている」といった感じでした。
転機は球団が指定管理者に選定されて役人の杓子定規な運営が現場を知る者のそれに変わったあたりか、この関係は新球場になっても変わらないでしょう。
さてその新球場もしくは改築はその後に音沙汰がありませんが5年スパンの課題ですし次の動きはオフに入ってからか、二軍の本拠地移転は31もの自治体が応募したというビックリ仰天の状況はそれだけプロ野球というコンテンツが評価されているということで、それを失った札幌市は後悔先に立たずです。

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