7 藤岡裕大 内野手 31歳 年俸8000万円
【2024年成績】 90試合 312打数 31得点 80安打 打率.256 13二塁打 1三塁打 5本塁打 29打点 0盗塁 48四死球 58三振 得点圏打率.214
藤岡の希望か上田には10が似合うとところてんで押し出されたか、経緯は不明ながらも新たに7を背負った藤岡は背番号変更の呪いを辛うじて免れました。
最後に失速して率を2分も落としましたがスタンドインは増やして打点も増えて、出場機会などを含めてのトータルではほぼとんとんといったところです。
内野シャッフルの難しさもあったでしょうしそういう意味では頑張った一年だったのではないかと、そして真価が問われるのは来季となります。
引っ張れ!
枕を並べて討ち死に状態だった内野シャッフルの中では、打撃面でギリ踏み止まった藤岡です。
外回りに出てくるバットの軌道にさして変化はありませんでしたが少しは強く振れるようにはなったかなと、それがキャリアタイのホームラン数にもなったのでしょうし鋭い打球が多かったような、ただそれでも意識しているのか力負けかは分かりませんがまだ振り切れていない感が無いわけではありません。
元々がセンターから逆方向への打球が圧倒的に多い藤岡はしかし引っ張った方が率が高く2022年は分母が小さいため置いておくとして2021年は逆方向が全体の40%を占めましたが2割にも届かず引っ張りは20%程度で4割超え、昨季も比率は変わらず逆方向が.187で引っ張りが.500、そして今季はやや引っ張りが増えましたが逆方向が.165が引っ張りだと.485とここまで数値が顕著だと目指すべきところが分かりやすいです。
とにかく引っ張れ、意図せず逆方向になってしまっているのであればどうにもなりませんが変に広角を目指しているようであれば止めるのが正解でしょう。
懸念は福浦ヘッドの方向性でこの秋も逆方向志向を押し出していて、まあ藤岡は不参加ですが、もちろん逆方向に強く打てるようになればそれも解決策ですが筋金入りの低打率だけに短所に向き合うよりは長所を伸ばす、安田がよく言われますが藤岡こそが引っ張るバッティングで活きるように思えます。
小さな故障が多い
コンバートされたセカンドで「もちろんチャンスは大いにあると思うので、守るからには獲りたい。普通にやればある程度できる自信はあるので、獲りたいなと思います」とGG賞獲得に意欲を見せて、石垣島では朝特守を頻繁にやって口先ではなく行動が伴っていたのは好印象です。
その守りは本人の言葉どおりに無難にこなしていて、ショートスローが苦手との自覚のままにやらかしたのには閉口しましたが、まずまずではありました。
ただそれも動きが鈍ってサードに回された中村奨を見慣れていたのが理由かもしれず、小川のそれを見るとかなり見劣りしたのも正直なところです。
このドラフトで大卒社会人のセカンドを上位指名したこともあり、よって打てなくなったらヤバくなる覚悟は必要でしょう。
それ以上に五体満足にシーズンを乗り切ることが大前提で、この三年間は故障との戦いとなってしまっています。
オープン戦に入ってすぐに左足首の捻挫で全治二週間、これを10日ほどで復帰するも開幕直後に左太もも裏の張りで抹消されて半月ほどのブランクとなり、5月下旬には右肩痛、8月には発熱でそれぞれ抹消されてまだ30代に入ったばかりなのにひ弱さが際立ちつつあります。
発熱はさておき下半身や肩の故障はショートとは逆方向の動きとなった負荷も理由の一つでしょうから慣れた、馴染んでの来季は繰り返さないだろうと思いたくありますが、とは言え複数年に渡ってこういう状態となればフルは無理と休ませながらの起用となる来季かもしれません。
もうすぐ国内FA権
【オリオン村査定】 8000万円 → 8000万円 (±0%)
昨オフに自分の予想に倍する3000万円もアップしたため出場機会の少なさで微ダウンも考えましたが、敢えて現状維持としました。
理由は順調であれば来季中に国内FA権を取得するはずだから、さすがにアップ査定は無いと思いますがそんな思惑でダウンとなることはきっと無いでしょう。
それはそれでどうかと思いますし来オフにまた大盤振る舞いの大型契約になるのもぐっときませんが、藤岡にとって来季は人生で最大の大一番となります。