53 木村優人 投手 19歳 年俸600万円
【2024年成績】 E 11試合 0勝2敗0S 防御率2.37 19回 22被安打 1被本塁打 4与四球 0与死球 14奪三振
佐々木の穴を埋めるプロスペクトとして来季は田中晴、中森ですが、三年スパンで考えれば当然に出てきてもらいたい、もらわねば困る木村です。
U18侍ジャパンに選ばれるなどドラフト前の評判では上位24人に入ってくるのではとされていたものが蓋を開けてみれば3巡目は田中晴と同じパターンでもう期待しか無い、指名のときに「気になっていた球団、行ってみたい気持ちがあった」とは社交辞令にしてもそれだけロッテのスカウトが食い込んでいたのでしょう。
185センチと長身で夏の時点ではまだプロの体になりきっていない、細い感じがありましたが、一冬を越しての来春のシルエットが楽しみです。
目指せ横山
気になるとすれば必ずしも種市で始まり、田中晴もそうだった熟成ルーキーイヤーとは言い切れない起用法です。
むしろ13試合の古谷、10試合の土居、15試合の秋山に近い登板数で1試合の種市、5試合の田中晴に比べればその差は歴然としています。
デビューも4月の古谷よりは遅かったですが閉幕間際の種市、8月の田中晴よりは早い5月下旬でそこを1回1奪三振零封で以降もちょこちょこと、ZOZOマリンでの二軍戦でもファンへのお披露目登板があって、その現場の判断が気にならないわけではありません。
これはあくまでジンクスでしかありませんが、イップス禍に陥った島や特例中の特例だった佐々木を除けば闇故障があったっぽいながらも公式戦では1試合も投げなかった中森もそう、例外は同じ11試合でここまで順調な横山ぐらいですから、木村には横山になれるよう頑張ってもらいたいです。
気にはなる
それなりの防御率に比して印象がそこまででないのは、件のZOZOマリンで2回5安打3失点と打たれたのを見たからかもしれません。
奪三振力はあってしかし被安打が多く、そしてヒットにはならずもストレートを軽々と運ばれていたのが引っ掛かりました。
高橋光成みたいにやや突っ立って上体に負っているファーストインプレッションなフォームでボールに力が乗りきっていないのか、そもそもの球質が軽いのか、体重=球威ではありませんが14キロの増量での90キロ台で次に見る木村が別次元であればそこはノープロブレムです。
余談ですが慣れないことでどうすればと戸惑っているのもあったでしょうが比較的にサインを渋るルーキーが多かったように思える今春の石垣島で、寺地は別格ですが、武内とともに快く応じてくれた木村は応援したくなる選手で、このまま心身とも健やかに育ってくれよと心から願います。
プロ初勝利を!
【オリオン村査定】 600万円 → 600万円 (±0%)
高卒ルーキーはよほどでなければダウン無しのポリシーで、そうでなくても木村は普通に現状維持で球団の査定もそうでした。
佐々木、田中晴がそうだった二年目にプロ初勝利が目標でしょう、それを達成すれば来オフの倍増は夢ではありませんのでまずは故障せずに一年を乗り切れる体作りを必須に、二軍で15試合をノルマに一軍で5試合ぐらいを先発として投げられるようワクワクしながらその行く末を見守ります。