4 友杉篤輝 内野手 24歳 年俸1900万円
【2024年成績】 125試合 355打数 33得点 73安打 打率.206 10二塁打 0三塁打 0本塁打 15打点 11盗塁 17四死球 52三振 得点圏打率.192
内野シャッフルによる茶谷とのショート争いは吉井チルドレンとして目をかけてもらったこともありあっさりと勝者となりましたが、残念ながら数字がそれに相応しいものではなく、二年目にしてほぼレギュラーは順調ながらも順当とは言い難いシーズンでした。
しかし再びのシャッフルが無ければ来季も間違いなくショートの一番手でしょう、そうなればやってもらうしかありません。
たった一年で変わった背番号の呪いに飲み込まれないよう、上位での即戦力二遊間の獲得が止まるよう盤石な来季であってくれよと願うばかりです。
尻すぼみ
石垣島の第二クールで首を痛めて別メニューとなりどうなることかと思いましたが開幕には間に合って、そして出足は最高でした。
4月半ばには4試合連続マルチ、1試合を挟んで6試合連続マルチなど打ちまくって.381と首位打者に立って、しかし旬があまりに短すぎました。
首位打者になった一週間後に3割を切ると二度と復活することなく、それでも交流戦あたりまでは粘りましたがその後は右肩下がりです。
6月以降は月間打率が全て1割台で9月に至っては.115でしかなく、使い続けた吉井監督に茶谷は眼中に無く何が何でも友杉をショートのレギュラーとして育て上げる意志が感じられて、もしかしたら金子参謀の嗜好かもしれませんが、これが成れば最大の置き土産となるかもしれません。
バッティングとしては打っているときははまって内野手の後に落ちるヒットを量産した前のめりのスイングが、打てないときはポップフライ生産機と化しました。
これは他球団とは違って長打力のかけらも無い、ホームランはおろか600打席以上でスリーベースすら無いロッテなちびっ子選手の非力さによるものであれば来季以降も苦しみそうで、二塁打も辛うじて二桁はまるで岡田、そしてそれなりだった昨季に比べて大きく落とした.206はさすがにしょぼすぎです。
ただその昨季よりは強く引っ張れるようにはなったかな、当然にベンチも本人も課題と考えているはずで改善を期待したくあります。
ご多分に漏れず早打ちの傾向があって四球が僅かに17となれば出塁率が.241でしかないのも必然で、これを上げるのも大きな課題でしょう。
アピールできず
売りだった守りと足もイマイチでした。
守備は下手ではないですが取り立てるほどの巧さが感じられず、巧く見せないポジショニングで素人に分かりづらいだけであればよいのですが目に付くスローイングミスがどうにもこうにも、深いところに追い付いたりバウンドを合わせながらも肝心のスローイングで台無しになるのが残念すぎます。
リーグ最多失策はリーグ最低の守備率で、もっとも守備範囲は広くおそらくUZRなどの指数的にはプラスではないかと、大きなマイナスではないでしょう。
そうなるともっと評価をしていい守りなのかもしれませんし、スローイングが安定すればGG賞の可能性が高まります。
足は走らない野球で活かしきれず8割5分近い成功率でイマイチはベンチのイマイチ、これはもう吉井野球、金子野球であるうちはどうにもなりません。
もっともフライに対する打球判断を誤って、外から見ている結果論ではありますが、そういったシーンが散見されたのは直していく余地があります。
さらなる昇給を目指せ
【オリオン村査定】 1900万円 → 3000万円 (△58%)
打撃成績が見栄えしませんがそれをメインに求められている選手ではありませんし、曲がりなりにもレギュラー格でこのぐらいが妥当と考えます。
吉井監督が目をかけている選手ということで、もちっと上がるかもしれません。
大きな失速があり満足とは言えませんが一年を戦い抜いたのは友杉にとって財産になったでしょうからさらなる昇給を勝ち取れるよう、頑張ってください。