34 高野脩汰 投手 25歳 年俸1150万円
【2023年成績】 7試合 0勝0敗0S 防御率1.64 11回 9被安打 1被本塁打 5与四球 0与死球 8奪三振 被打率.225
数字だけを見るとそれっぽくもイニング数に近い奪三振数と半分を超える与四球は、どこかロッテな香りが漂います。
失点が自責点の倍は自らのエラーによるものですし、数字どおりの印象ではなかったピッチング内容でした。
左腕大好きに大卒社会人とハズレ要素のWパンチをどう乗り越えていくか、いや左腕の背番号34だからトリプルパンチか、眼前に高い壁がそびえ立ちます。
地を這う
渡辺俊はたまに右手を叩きつけましたが、高野は顔を叩きつけてしまいそうです。
ほぼ垂直に投げ下ろすフォームは迫力がありますがその勢いのままにキスができてしまいそう、打者から目線を切って、さすがにセットポジションではやや緩和されますがリリースで目をつぶっていた藤岡貴を思い出してしまい、制球が定まらない原因の一つではないかと考えています。
脚力があれば転がしてみようかと普通に思うでしょう、これでフィールディングが秀逸であればよいですが件のエラーは四球の走者にバント処理をミスったという悪い面が凝縮されたプレーで、かと言ってここから大きくフォームを変えるわけにもいかず死なばもろともでしょう。
ボールの力自体はそれなりにありそうでねじ伏せる感が気持ちよさげ、しかしとっちらかる、その傾向は二軍でも変わりません。
与四球こそ少なめですが被安打はむしろ多くて防御率は4点台半ば、そしてテンポが悪い、ピッチクロックが導入されたら面倒なことになる一人と思われます。
武器を作る
腕が遅れて出てくるのは打者とすればタイミングが合わせづらそうですが山本大もダメでしたし、実際の効果はよく分かりません。
球種は140キロ台半ばから後半のストレートにフォーク、たまにスライダーと少なめで、緩急が付けられないのが課題となります。
ストロングポイントも見えづらくストレートで抑えるケースが目立ちますが高めに浮いたときには当たり前ですがラッキーボールで、放り込まれたのもストレート、フォークは真っ向投げ下ろしで落差もありますがなかなかゾーンに入ってきません。
場数を踏んで高野なら、読みは違いますが来季は高野脩と言えばこれといった武器を作る、台湾のウインターリーグでそれを始めていると思いたいです。
微減
【オリオン村査定】 1150万円 → 1100万円 (▼4%)
菊地と同じく球団は現状維持としましたが、こちらも同じく微減としました。
大卒社会人で4巡目ながらも当然に即戦力として期待されて、ルーキーではありますがこの数字では危機感を与えるためにもそのままはありえません。
一軍に定着できさえすれば倍増だって夢じゃない、そしてそのチャンスは広がっているだけに掴み取ってもらいたい高野脩です。