2023年通信簿 20 東條大樹

20 東條大樹 投手 32歳 年俸5500万円

【2023年成績】 11試合 0勝0敗1S 防御率7.45 9回2/3 12被安打 1被本塁打 5与四球 0与死球 10奪三振 被打率.324

昨季の活躍から一転して急降下、残念な結果に終わってしまった東條です。
昨秋の閉幕直後に鏡視下右足関節後方遊離体切除術、鏡視下右足関節外側骨棘切除術および外側靱帯修復術は術後2週間のギプス固定で投球開始まで6週間ほどの目論見は出遅れ必至でしたが復帰は教育リーグでまあ順調ではあって、しかしピッチングがなかなか戻らないままでした。
関谷、信樂、高野と同期同い年右腕がバタバタ倒れていく中で生き残った来季に9年目、しかし大卒社会人の宿命でもう33歳に残された時間は多くありません。

復帰もピリッとせず

正直なところ一軍で出番があるとは思っていませんでした。
鎌ケ谷で何度か見ましたがストレートの数字は出ていましたしスライダーも曲がっていて、しかし軽々と捉えられていた東條です。
その二軍での数字は36試合とチーム最多も防御率は5.15でもっと若手に出番を与えろと思ったりもして、36回2/3で31奪三振に6与四球と見るべきものはありながらも8被弾に力の衰えを感じさせて終わったかなと、そんな夏場までピッチング内容でした。
それが澤村に代わって8月頭に昇格すると2試合目にプロ初セーブは起用したことがビックリ仰天、しかしそれが続きません。
次の試合で失点するとそこから3試合連続で炎上して登板数の半分ちょいしか零封できなかったことで、約1ヶ月で浦和に戻されたのは妥当でしょう。
よく分からないのが吉井監督の評価で件のプロ初セーブでは「東條、登場って言ってみたかった」とご機嫌でしたが、買っているのか買っていないのか、投手コーチのときは抜擢の形で引っ張り上げて翌年の不調も辛抱強く使い続けて、しかしその翌年は二軍で防御率1点台でも目を向けませんでした。
さて来季はどうなる、タイプ的には横山の台頭が東條にとってどういう影響を及ぼすか、しかしまず東條が東條のピッチングができるかにかかっています。

左打者対策

契約更改で「年齢が年齢なので、活躍できなかったらすぐ終わり」と危うい立場である自覚は持っていそうです。
一軍でも二軍でも打たれましたが例えばストレート、例えばスライダーを切り出してみれば言うほどに悪かったようにも思えず、もちろん構えたところ、狙ったところに投げきれなかったのはあるでしょうが組み立ての問題もありそう、ちょっとしたきっかけでどちらにでも振れそうな気がします。
数字を悪くした最大の原因は左打者に5割と打たれまくったことで、元々が不得手にしていましたが昨季は内に投げ込むことでそれを克服したものが元の木阿弥、外を逆方向に打たれて配球が悪かったのか3割を大きく超える被打率となったスライダーの精度がイマイチだったのか、研究するオフとせねばなりません。

小幅ダウンは悲喜こもごも

【オリオン村査定】 5500万円 → 4700万円 (▼15%)

昨季の活躍に倍増と査定しましたが球団のそれは1.5倍増、そして今オフの減俸幅も500万円と甘めなのは東條には喜ばしくも逆に足枷と言いますか、数字が伴わなかったときにコスパが悪いと年齢も相まって肩を叩かれる要因の一つにもなってしまいそうです。
さりげなく今オフの現役ドラフト候補の一人とも考えていますがどうあれ5000万円に浦和が似合うわけもなく、本人としてはベテランの域にかかりつつありますがもう2年ほどは主力としてやりたいはずで、その生き残りのためにも来季のリベンジが欠かせません。

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