2022年通信簿 63 和田康士朗

63 和田康士朗 外野手 23歳 年俸1800万円

【2022年成績】 69試合 28打数 20得点 5安打 打率.179 1二塁打 0三塁打 0本塁打 1打点 11盗塁 4四死球 12三振 得点圏打率.167

昨季はほぼ代走での盗塁王という快挙を成し遂げた和田は、しかし今季も便利屋の立ち位置から抜け出すことはできませんでした。
ただそれは和田がどうと言うよりは井口監督の都合で手元に置いておかれたのであって、よって体制変更で日の目を見る可能性がある来季です。
現時点ではライトのポジションが空いていますから足だけではなくバットでも魅せたい、むしろ足よりもあの思い切りのいいスイングこそを買っています。

思い切りの悪さ

ただそのバッティングだけではなく走塁でも逆に思い切りが悪くなった、それが数字に顕れています。
盗塁数は半減してしかし失敗が増えて、11盗塁で7つの失敗はとてもスピードスターと呼べるものではありません。
それだけではなく牽制死がやたら多くてこれも成功率の分母に加えればおそらく5割を割っているのではないかと、その傾向は昨季からちらほら見られていましたがデビュー当時は初球からガンガン走っていたものがなかなかスタートを切らず切れず、それが慎重になったからと思えば前のめりで戻りきれないのですからどういう心境にあるのかがよく分からず、それこそ足のイップスではないかとすら思えてしまいます。
なかなか打席をもらえないので代走としてのチャンスを活かさなければならずしかし失敗を怖れて臆病になって、それでも結果は残さなければいけないため気持ちだけは前にいって誘い出されてしまう、そんな悪循環に陥っているようにも見えるもどかしい和田でした。

捉えても詰まる

スイングは足ほどに迷いは無いにしても山かけなのか緩急に翻弄されるシーンが目立ち、せっかく捉えたように見えてもインパクトの瞬間に体が伸びきって浮き上がってボールに力を込められず詰まった打球が多いのも困ったもので、ここまで打撃が伸び悩んだのは想定外でした。
福浦ヘッドには目をかけられているようで見捨てられないうちに輝きを魅せたくもそれもこれもチャンスが無ければどうにもならず、吉井監督になって変わるのが起用法であればいいですが存在を忘れられないよう、まだまだ若手ですがさらに若い世代が伸びてきているだけにうかうかしていられません。

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