52 益田直也 投手 33歳 年俸2億円
【2022年成績】 52試合 1勝2敗25S 防御率3.29 52回 46被安打 6被本塁打 19与四球 3与死球 47奪三振 被打率.236
これまでも楽天戦でボコボコにされたり内にクローザーを奪われるなど調子が上がらないシーズンはありましたがここ数年はなんやかんやで不調を短期間に抑えて落ち着いていただけにここまで長引いたのはたまたまなのか衰えなのか、年齢的にも厳しくなってきた益田です。
オスナが残留であればそのまま守護神だったでしょうがしかしその流出ですんなり益田の復帰といかないとは「消去法では益田」と吉井監督があまり乗り気ではなさそうなのと若手の抜擢も示唆しているからで、そもそもがセットアッパーで名を上げた益田ですのでどうだろう、悩ましくはあります。
それでもチームの顔であることは間違いなく再度の複数年契約は期待の顕れでしょう、「益田が九回を投げてその前の八回で繋ぐ役目を僕はやりたいので」とは同い年の唐川のコメントですが一時は最大勢力だった89年組も櫛の歯が欠けたように気が付けば秋の気配に反攻するベテランの奮起を願いましょう。
球威が・・・
防御率も被打率もそこだけを見れば守護神の座を追われるほどではなかったのかもしれませんし、最後を締める役割だけに打たれたときに目立つのでイメージが悪くなりがちではあるのですが、しかし投高打低のシーズンと考えれば物足りなくはありますしピリッとしなかったのも確かな今季でした。
元々がコントロールのいいタイプでもありませんがそれでもそれで苦しむわけでも無かったものが抜けたボールが目立ったり伝家の宝刀のシンカーがバウンドしまくって何で勝負をすればいいのかに困っていたようにも見えて、挙げ句にカウントを悪くしての自滅は坂道を転げ落ちる典型パターンです。
これまで空振りを奪えていたものがカットされるケースも目立って押し込むだけの力が無くなってきたのか、ただ配置転換だけではなく不調での抹消は心理的にもきつかったでしょうが哀しき現実ではあり、復帰後もこれならばと思えるようなピッチングでもなかっただけに超えなければならないハードルは高いです。
叩けよさらば開かれん
守護神を新しい顔で、と言うほどに楽な仕事ではありませんので益田に負うところはまだまだあるのでしょうが、しかし他の守護神が軒並み1点台の防御率の中での益田はどうにも見劣りして同じであれば数年後を視野に吉井監督が動く可能性は小さくないでしょう。
それでも11年目での600試合登板は稲尾、宮西に並ぶリーグ最速で村田の球団最多登板記録を塗り替えて、そして150ホールドに達して150セーブとの両手に花は史上3人目の快挙でその経験は何物にも代えがたい財産ですから上手くそれを活かす来季であってもらいたいです。
球威を取り戻すこと、シンカーを磨き直すこと、年齢的に簡単な話ではありませんし西野のフォークがなかなか戻らないように難しくはあれ若い者には負けないとの気概を見せて欲しい、攻めきれずに球数が増えるままに相手の土俵で打ち込まれるぐらいであれば前のめりに倒れる益田であってくれよと願います。
叩けよさらば開かれん、ちょっと意味合いは違うかもしれませんが逃げないでくれという意味合いで益田にはこの言葉を贈ります。
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