54 ブランドン・レアード 内野手 34歳 年俸2億4200万円
【2021年成績】 136試合 485打数 57得点 127安打 打率.262 18二塁打 0三塁打 29本塁打 95打点 0盗塁 53四死球 109三振 得点圏打率.323
昨季の故障離脱、椎間板ヘルニアの手術は複数年契約の初年度にありがちでもう帰ってこないかも、なんて思ったりもしましたが1月下旬に来日して隔離期間を経て4日からキャンプに合流、腰の状態を慮ってか練習試合、オープン戦は僅かに1試合2打席の出場で開幕二軍もその二軍で6試合で3発6打点、.353で地元開幕カードで一軍に昇格して、その後は打線に欠くことのできない大砲として文句の無い活躍でした。
タイトルこそ逃しましたが29本塁打、95打点はいずれもリーグ2位でベストナインの獲得は当然で、争奪戦も予想されましたが早々に来季の残留も決まって井口監督もホッとしているでしょう、単年契約は意外でしたが2024年には外国人選手枠から外れますのでそこまでのプレーが大きな目標です。
DHを任せられるか
これまでも開幕ダッシュで3割を超えることはありましたが終わってみればいつものレアードで、しかし今季はそういった期間限定ではなく常に2割台後半をキープして最後はやや数字を落としましたがほぼキャリアハイの2割6分台、大砲が確実性を増せばこれほど頼もしいことはありません。
上体が前のめりになった腕だけのスイングに見えてもぐいぐいと伸びていく飛距離も健在で、それでいて狙っているわけではないにしても極端なシフトを多少なりとも意識をしてかコツンと合わせるようなバッティングで逆方向への打球が増えたのが今季の特徴でもあります。
夏場にやや湿ったものの一度は選ばれた五輪代表を辞退した理由は不明ですがそれで休めたことがよかったのか秋口に盛り返して、あともう一貫を握って大台に乗せたかったですがそれは来季のお楽しみ、通算200号も開幕早々に達成してくれるでしょう。
懸念はファーストの守備で捕球の際に体を伸ばすことをせず内野安打になってしまうことがままあり、柔らかいグラブ捌きは健在でショートバウンドの処理はそつなくこなしましたがこれも逸れたときは仕方なしのスタンスで、そして横への動きももうひとつで正面の打球に足が揃ってしまうのもしんどいです。
サードで好守を見せていたので強い打球への反応の鈍さは加齢による衰えもあるのでしょう、左打者全盛の時代に今やホットコーナーはサードではなくファーストなのかもしれず、かつては守ってなんぼと言われたレアードですが今季はDHで.299ですからそこにはまるのが理想ではあります。
このあたりはマーティンの足首の状態との相談になりますので思うようにいかないかもしれず、しかし山口や井上との絡みもあり地味に重要なポイントです。
【オリオン村査定】 2億4200万円 → 2億8750万円 (△19%)