2020年通信簿 シーズン総括 ベンチ

【2020年成績】 120試合 60勝57敗3分 .513

井口ロッテの三年目にして初の5割以上、Aクラス入りとなりました。
しかし最終盤までリーグ優勝を争っていたところでの急ブレーキで終わってみれば14ゲーム差は昨季よりも遠くなったこともあり、何とも微妙な感じです。
美馬、福田秀の獲得でオフの王者から史上初の6タテで7年ぶりの8連勝とロケットスタートも故障者が続出して伸び悩み、最後は毎度のような息切れとなれば期待が高まっただけに失望も大きく、コロナ離脱は代わりの選手が充分に穴埋めをしただけにその言い訳にはできません。
球団からすれば上にいるのはソフトバンクだけなので来季こそは優勝との掛け声でしょうが、しかし今の現場のままでは厳しいでしょう。
井口監督の続投はともかくとして貧打に苦しんだ打撃部門にてこ入れをせずにまた同じ野球をやるようであれば、待っているのはむしろ奈落の底です。

半径2メートルの野球

こと野手の起用については昨季までと何ら変わらず、井口監督に近しい一握りの選手でやっているようではお話になりません。
中村奨はチームトップの打率ながらも.249で全試合出場は他球団から笑われていそうな、藤岡もコロナ離脱を除けばほぼレギュラーの起用で.229は守りに秀でているどころか足を引っ張るケースも少なくないだけに残念すぎて、そして極めつけが鳥谷の一軍定住ですのでまさに井口マリーンズになっています。
口を開けばレギュラーは白紙、競争とは裏腹の現実に絶望した選手も多いでしょう、結果を残しながらもあっさりと浦和に落とされた加藤が最たるものです。
中村奨らが一番手であることは間違いありませんがなぜ競わせないのか、休ませないのか、調子が落ちていても得点差が開いていても出ずっぱりでは調子も戻らずスタミナ切れを起こすのも必然で、いつまで経っても「レギュラーは痛いの痒いの言わずに」から抜け出せない井口監督にはガッカリしかありません。
自分が出来たのだから出来て当然、名選手が指導者として躓きがちなところで豪快に引っ掛かったままに四年目を迎えようとしています。
柳田や中田ですら休養を与えられているのをどう見ているのか、その信念はある意味で是ではあるのですがそれに耐えられる選手を育て上げているかと問われれば答えは否で、秋季キャンプで「限界を超えろ」とぶち上げながらも春季キャンプはまたしてもの時短ですからそこは選手に丸投げをしているだけです。
本来は脂がのってくるはずの30代前半に急速に衰えていく選手が多いのも若いころの練習不足に起因しているのではないかと、もちろん第一義には選手が自らそうあるべきですがそうでないのが現実で、その理想と現実とのギャップを埋めるための思考をしていないのではないかと、ある程度のレベルに至った選手が前提のメジャーとの違いが分からない井口監督ではないはずが、すっかりとバレンタイン監督の二の舞となっているように思えてなりません。

分からないところは任せる

もちろんいいところも多々あります。
その継続性に課題はあれど和田を筆頭に足を使った野球をまた思い出したのはレアードや井上の故障、不振による長打力不足が理由であってもチームにとってはプラス材料で、成功率の低い中村奨のそれを切り捨てたのも卓見ですし、暴走と紙一重ですがマーティンも積極的に次の塁を狙っていました。
ここにバントを絡めて1点を堅実に取りにいく野球ができればもっとよかったのですが、固定主義のメンツによる足枷もその理由だったように思えます。
やはり適任者がいないことでの結果オーライなところはあったにせよ三番をチャレンジ枠にしたことで安田や菅野にチャンスが巡ってきたわけで、さらには安田の四番起用は保身も手伝っているような気がしつつも長期的なチーム作りを考えれば我慢も必要、だからこそ最後の腰折れがもったいなさすぎました。
そして一番の功績は分からないものは分からない、とばかりに投手を吉井コーチにほぼ全権委任したと思われるところです。
おそらく内心では3連投させない、週4日は投げさせない、その方針に不満だったと思われますが、CSの先発起用など頑固すぎてどうかと思うところはありましたがそれがあったからこそトータルでの数字はイマイチながらもここぞで力を発揮できる環境を整えられたことに疑いの余地はありません。
その吉井コーチの差配を見て井口監督がどう感じたのか、ある意味で野手のそれと真逆であり、鳥越ヘッドを筆頭にした子飼いのコーチ陣が具申をするタイプではなく言われたことを忠実にこなすことに長けているだけであればなるほどなのですが、それも自ら呼び寄せたのですから身から出た錆です。
2位でありながらも苦言が多くなってしまうのはもう少し上手くやればもっといけたのではないかとの思いがあるからで、個としては秀でたところが多くありながらもそれを組織という大きなところにはめられないのが歯がゆくてならず、例えばもっと視野を広げれば力になってくれる野手がいるはずです。
それが主軸のベストパフォーマンスを維持し、かつ次の世代の台頭を促すことにも繋がれば望む長期政権にはこれ以上に無い後押しになるわけで、吉井コーチと同じく頑固であるように見えて実は流れに身を任せる他動的だったり中途半端で貫き通せなかったり、井口監督が変わらなければチームは変わりません。

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