今日は一日中の雨で自宅周りは雨音がバシャバシャ聞こえるほどで大雨洪水警報も発令されて、それが試合も終盤に入ってほぼ止んでホッとしたら21時前になって黒雲が自分の心の中に雷がゴロゴロ鳴ってバケツをひっくり返したような雨が再びに、現地のロッテファンには心の雨が目にあふれてずぶ濡れだったでしょう。
酷いなおい、あのまま終わっていれば直近5試合の平均得点が2点程度の両チームらしかったのに、余計な3点で全てが台無しになりました。
吉井監督は「何かが足りなかった」って本気で言ってるのかな、分かってないのかな、足りなかったのは間違いなく「あと1点」です。
認識が甘い
大量ビハインドで投げさせたと思ったら同点の場面でも起用してベンチの扱い、評価がふらふらした益田は、一貫してピッチングが不安定で球速が出ず捕手が四苦八苦してバッテリーともども攻めるでなく逃げのピッチングに終始して、しかし名球会が必須で7セーブまでは歯を食いしばるしかありません。
であれば少しは安心ができる3点リードが大前提、2点での今日は申し訳ないながらも勝ち目の薄いギャンブルでした。
前回に打たれたゲレーロですがそれでもゲレーロだと思ったんだけどなぁ、と思ったらベンチに入っていない、八回に鈴木が出てきたときに気付いて目の前が真っ暗になって、つまりはこの時点で、いや、試合が始まったときからリードをしていればもし最少得点差であっても益田と決めていたベンチなのでしょう。
こちらも弱ってるけどあちらは大型連敗中でもっと弱っていてカード初戦を勝てば有利に戦いを進められる大事な局面との認識が吉井監督、建山コーチには無かったのだろうか、抹消はされていないゲレーロの状態は分かりませんがいなければ自分なら八回に木村もしくは中森、締めは鈴木です。
鈴木も不安定で同じようにやられたかもしれませんが、そうなったとしても益田が炎上したのに比べれば「仕方ない」「やることはやった」と思えました。
五回がなぁ
攻撃でも1点が足りませんでした。
初回に3点を取りましたがその後は立ち直った有原を攻めあぐねて、そして堅実に点を取りにいく姿勢もありません。
流れとして中盤に1点でも取っていれば有原が七回を投げることもなくリリーフ陣を消費して、明日明後日へのアシストにもなったでしょう。
ガッカリだったのは五回に小川がファールで粘って四球をもぎ取った無死一塁で藤原に送らせなかったことで、解説者いわくランエンドヒットが進塁打となりましたが結果でしかなく、形としては何も変わらず点にはならなかったにしても、こういった積み重ねが得点力不足に繋がっていると考えています。
これでは選手が考えてのプレーなんてなるはずもなく、二番藤岡が象徴的で、ただ打つが金子参謀の座右の銘なのかうんざりです。
抽象的な表現になりますが思想の問題、ソフトバンクも点が取れていませんが裏の追い上げ機にきっちりとバントで走者を進めました。
九回がなぁ
益田を投げさせるには必須の4点目のために、九回の無死一塁でもにやけた姿を抜かれた両巨頭は寺地に送らせませんでした。
寺地はやってくれる、進塁打を打ってくれると考えたのであれば選手任せ、自分であれば送らせて3タコのみならず内容もボロボロの中村奨に代打角中です。
小川のヒットで西川が前進守備に阻まれたように角中が打ったとして点になったかは神のみぞ知るですが、これまた納得感の有無に影響します。
右左じゃない
攻めきれなかった打撃陣に「左バッターたちは頑張ってくれたんですけど、右はちょっと頑張れなかった」も違う、右左じゃありません。
調子の見極めってしないんだろうか、鷹も有原も打てていない中村奨が漫然とスタメンサードで土日の左腕も指定席なのか、欠場どころかベンチ外のソトに友杉も底辺を這っていて究極の選択にもなりますが少なくとも茶谷は使いたい、ここのところは練習をしていなさそうで無理は承知もファースト岡すら考えたいです。
きっかけとしたい
望外の先制はポランコの一発でした。
打った瞬間に分かるスタンドまで届いたスリーランに黒い集団は狂喜乱舞、2割ちょいと低迷もこれがあるから舶来砲は外しづらいです。
調子が落ちていた高部が内野安打込みですがマルチだったのも材料で、きっかけとしたいです。
きっかけと言えば西川で1割台の五番ってどうよは置いておくとして外のボールに当たらずも軸は残ってもちろんそれでは届かないですがこれを維持できれば見逃すこともできる、そして2安打とも無理に引っ張ることなくコースヒット含みですが悪くはありません。
三打席目のヒットが二打席目だったらとはたらればですが、また軸がぶれ始めなければそのうちタイムリーも出るでしょう。
ビジターキング
ボスは7回5安打1失点と試合を作って、白星は寸前で掌中からこぼれましたがナイスピッチでした。
四回に歩かせて五回に連打を浴びて失点して68球は微妙ながらも継投かと思いきや続投で次への扉を開いて、今日は自分にとってはいいゲームだった、とすっかりとチームに、ロッテな展開に馴染んで俺のせいじゃないと、もしかしたら通訳がこれは拙いと「ベンチがアホやから野球でけへん」を意訳したのかもしれません。
高めだと軽々と弾き返される怖さはありますが丁寧に低めに集めてスライダーの曲がりもよく、カーブをもっと使えばいいのにとは思いますが安定しています。
伝家の宝刀はZOZOマリンであればもっと曲がってでも曲がりすぎたり不用意に浮いたりするリスクを考えればビジターキングがよいのかもしれず、徐々にNPBに慣れたのが理由かもしれませんが数字もそれを裏付けていて、真逆が期待される石川柊とともに思案のしどころでしょう。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3X | 4 | 9 | 0 |
◆5月2日(金) ソフトバンク−千葉ロッテ6回戦(3勝3敗、18時、みずほPayPayドーム、38,162人)
▽勝 大山 8試合1勝
▽敗 益田 7試合1勝1敗3S
▽本塁打 ポランコ4号(有原)
▽バッテリー
千葉ロッテ ボス、鈴木、益田—寺地
ソフトバンク 有原、ヘルナンデス、大山—海野、嶺井