そりゃ口あんぐりでしょう。
相手が勝手にこけた感はあっても21安打18得点はどこのチームだよ、満塁のチャンスに面白いようにタイムリーが飛び出しました。
もし球場に来ていたらメルセデスが恨めしげに見ていたかもしれません。
詰まるところ風、10メートルを大きく超える強風に松井はボールを制御できず苦し紛れを痛打されて一死も取れず打者一巡の8失点、こんなのって過去に例があるのかもしかしたら初めてかもしれず、そうでなくてもスカスカな左側のスタンドは早いイニングでさらに空席が目立ちました。
これで2万人超えかぁ、2万人を切った前日より少ないように見えましたがチケットは売れていたのか、球団史上最速の38試合目で100万人到達です。
そんな強風に立ち上がりの石川歩も先頭を歩かせてカウントを悪くしてエンドランを決められて、しかし今日は前進守備をせずに併殺の間の失点で凌いで以降はすいすいと、実際は7安打を浴びてこれだけの点差が無ければどうだったか、130キロ台後半が精一杯のストレートがやはり気になります。
それでもさくっと風に順応して松井、櫻井、津留崎が四苦八苦するのを尻目にこれがZOZOマリンで多くの修羅場を戦ってきた経験値、ホームアドバンテージを最大限に活かしてその流れを失わないよう屈指運動も控えめにテンポよく、お目々パッチリ、両目が開きました。
六回続投は意外で明日が休みですし五回で切り上げて惜しみなく突っ込むかと思いましたが廣畑のロングとで二人で締めて、ただ廣畑はプロ初セーブも3回6安打3失点で西村を抹消したなら廣畑も明日に抹消かな、54球でしばらく投げられないでしょうし、しかし二保の例があるため蓋を開けないと分かりません。
セーフティーの神
18点も取りましたが、一番に効果的だったのは同点に追い付いた1点目です。
無死二塁で小川が三塁線に転がす絶妙なセーフティーバントで相手のミスを誘って、あれは堀内のミスと言うよりは先日の藤岡と同じく黒川のベースカバーが遅れたのが原因にも思えますがそれだけ相手を焦らせる威力があるということです。
吉井監督が初回にバントの指示を出すとも考えづらく小川の発想であればこれまた素晴らしい、まず追い付くために何をすればいいかが分かっています。
40本のヒットのうち12本が内野安打でもちろん普通の内野安打も含んでいるでしょうが3割って比率が凄い、分かっていても防げないのが小川のセーフティーですしサードが前に出てくれば逆方向に強く打てるバッティングもできてまさかの伏兵がレギュラーにイーシャンテンといったところでしょう。
笑いが止まらない
勝ち越し打はソトのレフトオーバーでした。
もっともこれは中島の実質エラーで強風のZOZOマリンでライナーが向かい風で逆に伸びるという特性を頭では分かっていても体が理解できていなかったのか前に出てきて慌てて下がるも手遅れ、もしかしたら史上初かもしれない惨劇をただ傍観するようにも思えた今江監督は松井を不憫と哀れんだのかもしれません。
ソトとすれば笑いが止まらないでしょう、今日はその後も稼いだ4打点でトップの山川に1点差に迫って面白くなってきました。
荒稼ぎ
そのソトを上回る田村が6打点の荒稼ぎです。
ここまで80打席で5打点だったものが今日は6打席で6打点、盆と正月とクリスマスが一緒に来たかのようです。
スリーボールで際どいところをセルフジャッジで一塁に歩きかけて、のパターンはいつもその後に打ち取られるものが中村奨もそうでしたが今日は別人モードで、佐藤がすっかりとレギュラー捕手の足場固めをしている中で久々の田村がいい働きをしてくれました。
3安打でも2割ちょいというのがあれですが3四球の藤岡を除いて先発全員安打に乗り遅れなかったのが喜ばしく、角中も3安打猛打賞で中島の再びのやらかしで和田にも打点が付いて、もうお祭り騒ぎ、この大爆発で明日を気にしないでいい2連戦もGoodで次はじわじわと上がってきたオリックスを蹴落としましょう。
ところで初回に藤原のところでの前進守備ってどういう意図があったんだろう、もう試合を捨てて実戦で練習をしていたのか、違和感ありありでした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
楽天 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 5 | 13 | 1 |
千葉ロッテ | 8 | 0 | 0 | 6 | 0 | 4 | 0 | 0 | X | 18 | 21 | 0 |
◆7月10日(水) 千葉ロッテ−楽天13回戦(ロッテ7勝5敗1分、18時、ZOZOマリン、21,511人)
▽勝 石川歩 2試合2勝
▽S 廣畑 7試合1S
▽敗 松井 6試合1勝1敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川歩、廣畑—田村
楽天 松井、櫻井、津留崎、弓削、ターリー—堀内、田中貴