高卒ドラ5とさして注目される存在ではなかった寺地を気にかけ始めたのは石垣島でのファンに対する姿勢で、サインをしてくれるときに一人一人に「ありがとうございます」と、合流が遅れて追い付くのに必死であろう中でその気持ちが嬉しかったです。
肝心のプレーでは肩に不安でもあったのか短い距離でのキャッチボールで始まってしかし教育リーグでの3安打猛打賞などバットで目立って開幕後は3試合目に四番捕手でのスタメン起用、その後も捕手だったりDHだったりと規定打席に達してチームトップでリーグ5位の.275と奮闘しています。
そして今日に一軍練習に参加、は昇格を前提にしたものではなく若手にその雰囲気を経験させるのが目的でしょうが選ばれたことが大きい、俺たちの寺地、との啓蒙活動が功を奏してか注目してくれるロッテファンも増えているように思えますし取り上げる記事も増えてきました。
現時点では捕手と言うよりは打者としての評価が先行しているようでそうなると今後をどう考えるか、捕手にこだわればなかなか一軍で出場機会を得るのが難しいでしょうから坂倉モデルがよさそうな、ただ捕手以外ではほぼDHでファーストは1試合のみ、松川、植田との正捕手争いが続きます。
厚遇は続く
寺地は実力で勝ち取ったのに対して松石は期待により続く厚遇か、野手では寺地、金田とともにやはり一軍練習に参加です。
サブロー二軍監督の嗜好なのか球団の方向性なのかは分かりませんがずっとレギュラー格でやはり規定打席に達してしかし身長にも満たない.157、昨季に二遊間を争っていた金田、勝又を蹴散らしてのこれはあまり多くを見たわけではありませんがそこまでの動きとは感じられず微妙感はあります。
それでも開幕早々に比べれば今月の鎌ケ谷でショートの守りになめらかさが見られて、声も出ていましたし、鋭い打球も増えていました。
ここまで目をかけてもらっているのだから頑張って欲しい、そして昨季に規定打席に達した勝又と同じような二年目であったら意味が無い、勝又には期待してるんだけどなぁ、鎌ケ谷には来ていてキャッチボールをしていたため致命的な故障をしているとは思えず.209と松石よりは打っていて、ともあれ.268でセカンドがメインになってきた金田と三人で競い合う二遊間が三年後のロッテの鍵を握っているとすら思い入れていて今後の躍進を楽しみに見守ります。
サプライズはあるか
投手で一軍練習に参加したのは永島田と田中楓の二人で、この試みは二回目なのかな、前回もこの二人がいたような、あとは秋山だっけ、期待されています。
昨季までは指にかかったボールには惚れ惚れとするもののそれが数えるほどでしかなく四球連発でイニングを投げきれないなんてこともあって、しかし昨秋の宮崎あたりから変化が見られて今季はもう別人、一時期に打ち込まれて防御率が4点台まで落ちましたが今月の鎌ケ谷では圧巻のストレートを魅せてくれました。
逆にルーキーイヤーに原石と評価した田中楓は昨季に停滞して今季もここまで5点に近い防御率ですが、やはりストレートが素晴らしい、ともにいったん契約が切れる三年目に次のステップへの手応えを感じているのではないかと、永島田はひょっとしたらひょっとします。
そう考えると申し訳ないながらも重ね重ね二保での枠の無駄遣いがもったいない、それが無ければ永島田の二桁の可能性はもっと高かったでしょう。
次世代のエース候補
一軍練習には参加しませんでしたが、木村が順調に実戦をこなしています。
4試合に投げて4回を零封、記事にもなって田中晴に続けとロッテファンの期待が集まっているのではないかと思います。
高卒ルーキーがこの時期でこれだけ投げるのは古谷、土居、秋山らのその後の停滞からして不安が無いわけではなく、田中晴も種市と同じくほぼ一年目は投げませんでしたし、しかしそれを今に気にしても仕方がない、それだけ肩も体も出来上がっているとベンチが判断をしたのでしょう。
一軍は頻繁にブルペンデーをせざるを得ない状況だけにこの一年にしっかりと基礎を積み上げて田中晴のようになるのが理想、やれ山下だの齋藤だの高卒投手の台頭はオリックスの専売特許になりつつありますが負けるな、35と53のコンビのさらなる躍進を信じて待ちます。
