72 マイク・ブロッソー 内野手 29歳 年俸35万ドル
【2023年成績】 37試合 136打数 9得点 26安打 打率.191 10二塁打 0三塁打 1本塁打 11打点 0盗塁 6四死球 30三振 得点圏打率.063
助っ人なんてのは当たるも八卦当たらぬも八卦、ナバーロにパラデス、ダフィー、ドミンゲス、バルガスの体たらくを考えればブロッソーが外れたのはそりゃあるよね、と割り切るしかなく、そして結果はどうあれシーズン途中で野手を補強したこと自体は評価すべきと考えます。
そもそも開幕時点で助っ人野手が一人ってのが問題でしたが中村奨が年俸に相応しいプレーをしていればそれでも何とかなったわけで、つまりはそこ、てこ入れすべきはセカンドでそのために獲ってダメだったのであればそれはそれで仕方がありません。
しかしセカンドでの起用は1試合だけで安田をファーストに追い出してのサードってどうよ、編成の意図が見えなかったのが一番の不満です。
活躍できなかったのは合う合わないがありますから置いておくとして、何がしたかったのかを松本球団本部長に小一時間ほど問い詰めたくもあります。
下手くそ
サードがメインではあれセカンドもそれなりにメジャーで守っていたブロッソーだけに、当然に聖域への刺客だと考えていました。
もしかしたらそのつもりもあったのかもしれませんが、しかしとにかく下手くそ、サードですらまともに機能しません。
完全にアウトのタイミングに緩いタッチでセーフにしてしまったのが複数回ありましたし打球への反応も鈍い、あれでメジャーでも守っていたのが信じ難いです。
肩は強そうではあったもののメジャーでは普通なのかもしれませんがサードで体の横で処理するのが危なっかしくて、反応が遅れて抜かれるケースもありました。
それでも打ってくれればまだカバーできたのですがスキンヘッドに髭面、つぶらな瞳がレアードでもバッティングは似ても似つかぬ、脇を締めてコンパクトに振り抜くスイングで長打が期待できそうもないのは岡が覆したことで何とかなるかと思ってみれば、箸にも棒にもかからない醜態です。
ストレートに差し込まれて外に逃げていくボールに手を出して、パンチショットでは打球が上がらず四球も選べずよって出塁率も上がりません。
凡打でも全力疾走がせめてもの救いですが助っ人に求めるのはそこじゃない、全くお話になりませんでした。
被害者かも
吉井監督らしからぬ、二軍での調整を経ずに一軍で起用したのも事態を悪化させた一因でしょう。
さらにはなぜか固執して100打席以上も与えるって何をどうしたかったのか、茶谷とほとんど変わらない、せっかく補強してもらったので使わないといけないとの思いが働いたのかもしれませんが過ちては則ち改むるに憚ること勿れ、それができずにズルズルといった感じです。
スペイン語圏に浮いてしまったのか、成績が伴わないってのがあったにせよベンチでの表情もずっと暗いままでした。
終わってみれば編成部の人選ミスであり現場の焦ったかのような起用がそれに拍車をかけて、ある意味でブロッソーは被害者かもしれません。
サヨナラ
【オリオン村査定】 35万ドル → 戦力外通告
そんな気の毒な面はありましたが、だからと言って来季にチャンスとはとても思えず当然のように戦力外通告です。
ロイヤルズとマイナー契約を結んだらしく勝負は来春でしょうが、NPBよりは可能性があるのではないかと思います。
ちなみにバルガスは退団後に日本の野球が合わなかったとコメントしていましたが、しかしその後にメジャーに復帰できたとの話は聞こえてきません。