47 鈴木昭汰 投手 25歳 年俸1600万円
【2023年成績】 13試合 0勝0敗0S 防御率2.76 16回1/3 12被安打 2被本塁打 7与四球 0与死球 13奪三振 被打率.203
今季も殻を破れませんでした。
鈴木繋がりの35から工藤が育てた左腕の47は球界として悪い番号ではありませんしロッテでもオリオンズ時代の小山はバリバリで欠端、右田、永野、そして田中靖も主力とまではいかずも一軍のそれではあるのですが、2年目オフのその変更はドライチだけに降格のイメージが拭えません。
やはり地顔でしょうが怯えたように見える顔付きはどこか藤岡貴に似ていて、ルーキーイヤーの開幕直後をピークに期待感は右肩下がりのままです。
躓き、後、上昇
それでも数字だけを見れば防御率、被打率ともっと出番があってもよかった鈴木です。
出足の躓きが全てと言ってもいい今季は初実戦の練習試合で3回6安打3四死球7失点と大炎上してオープン戦でやや持ち直すも開幕一軍を逃して、GWに昇格するも1/3回を3安打2四球2失点で打球を食らったこともあり即日抹消に二度目の昇格ではいきなりの被弾に連続四球で防御率は20点台まで落ち込みました。
ストレートでぐいぐい押す姿勢はいいですが制球が定まらず高めに浮いたかと思えば打ってくださいとばかりに甘いところ入ってしまって痛打されると一転してキョドッて弱気になってしまう、ストレートを叩き込まれて変化球で歩かせたその2試合目が「ザ・鈴木」です。
これでもう終わったな、と思ったのですがシンボルだったワインドアップを止めたのか、見たときがたまたまだったのか、は分かりませんが8月以降はそれほどきつい場面ではありませんでしたが3イニングのロングリリーフを含めてそれなりに、割かしいい感じのピッチングが多かったです。
二軍では27回で33奪三振、驚きの4与四球でしかないわけで豆腐メンタルさえ克服できればとはこれまた藤岡貴、それこそちょっとしたきっかけで飛躍する可能性に現役ドラフトで人気が出そうと思ったりもして、もちろんロッテで飛躍してもらわねばなりません。
永遠の課題
昨オフには先発ローテーション入りへの決意を新たにしていましたが、その全てがリリーフでの今季でした。
ストレートにスライダーというほぼ二本立ての組み立てだけに先発では厳しい、爆発力で短いイニングをとはルーキーイヤーからの考えですがそれもマウンド上で表面だけでもいいので無表情、むしろピンチにこそ強気を前面に出すスタイルとならなければしんどいように思えます。
今季の秋口がそうだったようにおそらく続けて抑えれば自信が付いて躍動感が出てくる、打たれるとすぐに尻尾を垂れる、その性格を何とかしたいです。
そういう意味では次への登板間隔が長い先発よりも場面を見極めて小刻みに起用できるリリーフがまだよいかと、ことさら左打者を得手にしているわけではないことで難しくはあれど、吉井監督、黒木コーチの手綱捌きが鈴木の命運を握るとは過言でも無いでしょう。
期待料込みで
【オリオン村査定】 1600万円 → 1700万円 (△6%)
出番的にギリ一軍となれば最低年俸で現状維持とも考えましたが、数字を考慮して微増としました。
球団査定は200万円アップで同じような理由と、やる気を出してもらうための期待料込みの意味合いもあるのではないかと思います。
先発であれリリーフであれ一足飛びに常時とまでは言いませんが半分ぐらいは一軍で投げたい、そうなれば倍増だって狙えます。