2023年通信簿 39 大下誠一郎

39 大下誠一郎 内野手 26歳 年俸800万円

【2023年成績】 23試合 22打数 2得点 5安打 打率.227 0二塁打 0三塁打 1本塁打 2打点 0盗塁 5四死球 7三振 得点圏打率.200

現役ドラフトの一期生として大竹、細川の大成功例がある一方で半数が一年で解雇されて、そう考えればあれこれ建前があるにしても現実的には前球団に必須戦力と見なされずにリストアップされたわけで生き残った大下は頑張った、成功に含めてよいように思います。
しかしそれで翌年があるかはまた別の話で、来季の内野陣シャッフルは大下にとってチャンスでもありピンチでもあり、さすがに二遊間はあれですがファースト、サードで守備固めでも出場するとの意思が契約更改に際してGG賞を持ち出した理由ではないかと、とにかく爪痕を残さねばなりません。

這い上がる

しかし出足は芳しくありませんでした。
立場的にとにかくがむしゃらにアピールしまくるしかなく、そしてそれは出来ていたように思いますが、沖縄本島組には入れない哀しさです。
よって練習試合にもお呼びがかからずに一軍争いの蚊帳の外、これは出遅れたと言うよりはそもそもさして期待されてないなかったのでしょう。
それが安田の不振があってかオープン戦にやっと出番をもらえて11試合で19打数3安打と1割台ながらもまさかの開幕一軍です。
シーズンを通してスタメンは僅かに3試合でしかなく数字としても活躍したとは言い難いものがありますが、しかしベンチで目立ってはいました。
そう、大下と言えばヤジ将軍、オリックスのときからそれが有名の元気印こそが武器をそのままに、大人しい選手が多いチームに異色の存在です。

主力の意気込みで

そうなれば手術から復帰が遅れていた三木の代わりとして重宝されるかと思いきや、夏前に抹消されてしまいました。
その後は8月に昇格するも1打席のみで数日で抹消されて、最終盤に再び昇格するもここでも2試合2打席です。
吉井監督はその元気を評価しながらもそういったものを役割として求めてはいないような、そこは前政権との大きな違いでしょう。
大下には武器は武器としてしかし主戦力ではなく一つの個性として、三木もそうですが心ならずではあっても控えに徹してオンリーワンになれなかった選手がどうなったかは歴史が物語っているわけで、本人もそれが分かっているからこそレギュラー級の目標を掲げたのだと思われます。
その心意気やよし、現実は二軍で外野を守ったりまさかの捕手をやったりと完全な便利屋扱いですが、気持ちでそれに甘んじではなりません。

え、現状維持?

【オリオン村査定】 800万円 → 1200万円 (△50%)

ちょっと甘いかとも思いましたがシーズンの半分程度が一軍だったことで、一軍最低保証との差額の半分を上乗せしました。
しかし球団の査定は現状維持、悪くても1000万円にはなるかと考えていただけに意外ですしこれには本人もビックリしたでしょう。
一軍登録日数は105日で(1600-800)*(105/150)=560万円の差額を手にしたはずの大下にとっては減俸も同然、来季に取り戻すしかありません。

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