30 廣畑敦也 投手 26歳 年俸1700万円
【2023年成績】 8試合 1勝1敗0S 防御率5.73 11回 14被安打 1被本塁打 5与四球 0与死球 11奪三振 被打率.341
今季も力を発揮できませんでした。
いや、そもそも力があるのかどうか、ドラフト前には社会人ナンバーワン右腕と評されながらも3巡目まで残っていたのが現実です。
キャラ的には明るさを振りまいていて新入団選手発表会でのMパフォーマンスがトレードマークになって、しかし菊地と同じく肝心の野球で結果を残せなければだから何、で終わってしまうのがプロの世界、大卒社会人の哀しさで来季は3年目にしてもう27歳は小島より1つ若いだけでしかありません。
ロッテな王道
出足は悪くありませんでした。
練習試合、オープン戦では9試合11回で防御率2.08、何より無四球だったのでやってくれる感があったのが正直なところです。
気になって仕方がなかった仰け反るフォームもその仰け反りがやや小さくなって社会人時代に戻ったのが功を奏したのかと、そんな期待がありました。
そして開幕一軍をゲットして開幕カードで今季初登板となるも1回3安打2失点であっさりと抹消されて、一ヶ月後に戻ってくるもブルペンデーでのプロ初先発に森の緊急回避でそこから中2日での3イニングはプロ初勝利と輝きを見せかけましたが、しかし次の登板で1回3失点、その次が1/3回で1失点で今季が終了です。
仰け反りが小さくなってその分だけ腕の振りが早くなって打者が合わせづらそうにしているシーンもありましたが、結局は昨季とほぼ同じでイニングの半分程度の与四球と気持ちの強さがピッチングに繋がらず、150キロを超えるストレートに奪三振力はあるけれど、そんなロッテな王道を歩みつつあります。
手詰まった?
八木とともに今オフの現役ドラフト候補に挙げる向きもありますが、二年目のオフにそれをやってしまえばアマチュア球界の不信を買いそうできっと無い、しかし来季もこんな体たらくであればどうなるか、現役ドラフトどころか肩を叩かれてもおかしくありません。
二軍で無双かと言えばそうでもなく31試合で防御率3.65は戦力外予備軍とされても仕方なく、さすがに与四球は一軍ほど酷くはないものの少なくもない、56回2/3での6被弾も一軍を臨むにはマイナス材料でしかありませんしストロングポイントが見えづらい廣畑です。
ポジションもそう、フェニックスリーグでは先発でしたが一軍でのそれはイメージしづらく、昨季に.365だった左打者は今季は.423と悪化して自慢のストレートの被打率が4割近いのもしんどい、社会人のときに武器の一つだったスライダーも投げなくなって手詰まり感もあります。
ご祝儀?
【オリオン村査定】 1700万円 → 1400万円 (▼18%)
球団の査定は10%強ダウンの1500万円はプロ初勝利のご祝儀が含まれているのか、ちょっと甘いようにも思えます。
昨オフがぐいっと予想以上に上がっただけにこれぐらいが妥当ではないかと、ただ二年目と考えれば厳しすぎるかもしれません。
どうあれ来季がまずの正念場、先発であれリリーフであれ、自分的にはリリーフですが一軍を主戦場とできなければ厳しいオフとなってしまうでしょう。
せっかくのキャラがそれではもったいない、性格的にも乗れば力を発揮できそうで石垣島から猛アピールを頑張ってください。