2023年通信簿 16 種市篤暉

16 種市篤暉 投手 25歳 年俸1800万円

【2023年成績】 23試合 10勝7敗0S 防御率3.42 136回2/3 124被安打 12被本塁打 45与四球 7与死球 157奪三振 被打率.243

トミージョン手術から昨季に復帰するも一軍登板は僅かに1試合で打ち込まれて、今季が本格的な復活へのシーズンとなりました。
そんな今季はプロ初の二桁勝利などキャリアハイでそれこそカムバック賞でもよいぐらいに、見事な復活劇です。
入団7年目以降に初の二桁勝利は球団で小林宏以来20年ぶり、前年が0勝での二桁勝利は1962年の菅原、1965年の木樽以来で3人目と記録尽くめでもあって、プロ初勝利となった平成最後の勝利球が野球殿堂博物館にありますが令和でも飾ってもらえるようここからが本当のスタートです。

種市無双

昨秋は二度目のドライブラインベースボールで半月ほど肉体強化やフォーム固めに専念して、3年前はシアトルでしたが今回はアリゾナ、違いは分かりません。
順調に調整ができたのか春季キャンプ早々の楽天猿との練習試合で力あるストレートを披露して、その後も練習試合やオープン戦、さらにはWBCの助っ人に駆り出されるなど肘への不安がまるで無いかのように、それはシーズンに入ってからの起用にも顕れました。
同じトミージョン手術を受けて先に復帰をしていた西野がそれでも慎重な起用に終始して中6日ですら最終盤になってやっとという中で種市は開幕ローテでの普通の処遇はまさかの中5日まであって、年齢差があるにしても故障を自らのせいだと悔やんでいた吉井コーチがらしくない監督としての扱いです。
それが災いしたかは不明ながら最後の最後に右肘炎症での抹消が怖すぎる、CSで戻るも球数制限があって来季はちょっと変わってくるかもしれません。
ピッチングとしては故障前とスタイルは変わらずに適当に荒れながらもストレートの威力とフォークの落差で抜群の奪三振力を誇る分かりやすい本格派で、勢い球数が増える傾向なのはある程度は仕方ないもののそれで長いイニングを投げられず、本人も常々それを課題として挙げていました。
それが夏場ぐらいから無駄な四球が減ってイニング数が伸びて四球の不安が無い種市はまさに無双、逆に言えば序盤に歩かせるかどうかで調子が見えてしまう、悪いなりに立て直していくのはやや不向きに思えて、そのあたりも来季以降の課題となっていくのでしょう。

タイトルを!

最終盤の離脱で規定投球回にあと僅かで届かず、佐々木朗の中休みでもしかしたら千載一遇のチャンスだったかもしれない奪三振王は山本に12個の差で2位、奪三振率は上回るも規定未満で資格無し、二冠にあともう少しだっただけに残念至極すぎます。
逆に言えば夢で終わらない明確な目標となったわけで山本には勝ち逃げされましたが佐々木朗との一騎打ち、そうなるよう期待したいです。
懸念される右肘はこれはもう来春にならないと何とも言えず、いきなり別メニューでないことを願いましょう。
長いイニングを投げるために無駄球を減らす、四球を減らすのは言うは易く行うは難し、それでピッチングスタイルを変えてしまうのはロッテなリスクで種市は種市らしく、打てるものなら打ってみろと、その結果としてタイトルが付いてくればもう言うことはありません。

小島に続け

【オリオン村査定】 1800万円 → 3600万円 (△100%)

アクシデント系でなければトミージョン手術であってもガッツリ下げるロッテの洗礼を受けただけに、上げるときは上げたいです。
ほぼ規定投球回で二桁勝利、過去の例では小島が113回1/3の7勝8敗、防御率3.73で1700万円から倍増となれば、種市は4000万円に乗るかもしれません。
小島は翌年の二桁勝利でさらに倍増弱、このオフはミリオンダラーズの仲間入りとなるかもしれず、種市もその後に続きたいものです。

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