64 佐藤奨真 投手 24歳 年俸300万円 → 500万円
【2022年成績】 11試合 2勝6敗0S 防御率4.64 52回1/3 48被安打 4被本塁打 16与四球 1与死球 28奪三振 被打率.250
練習試合での佐々木朗との29キロ差が話題にもなった佐藤奨はその先発は緊急回避となった岩下の代役でしたので降って湧いたチャンスを逃すことなく開幕までに7試合9回1/3を防御率ゼロで乗り切って、無事にほぼ半分となる二桁の背番号をゲットしました。
そして開幕一軍こそ逃すも直後に今度は同じタイミングで支配下選手登録をされた小沼らのコロナ特例で昇格、持っている男なのかもしれません。
さっそくに即プロ初登板は1回パーフェクトデビューで以降は今季最終登板を除いて全て先発で2勝、嬉しい誤算となるその台頭です。
先発で
デビュー戦はリリーフでしたしどうしても左の中継ぎが欲しいベンチの意向でプレシーズンもそれでのお試しがありましたが、佐藤奨はやはり先発でしょう。
一軍でこそ3回9打者を完璧に抑え込むも開幕前の中継ぎテストは投げては打たれるの散々でしたし、タイプ的にそこをこなせるとは思えません。
長いイニングを緩急で翻弄していく、ねじ伏せる球威も宝刀と呼べるほどの決め球も無いだけにそうやって生きていくのが佐藤奨の道だと考えます。
そのピッチングを支えるのはストレートと同じぐらいの比率で投げる緩いボール、チェンジアップとカーブでタイミングを外せば130キロ台そこそこでも威力を発揮するわけで、その緩いボールを意識して速くもないストレートに唖然として手を出せない打者を見るのは痛快です。
悪いなりに
先発としてのデビュー戦は6回2安打1失点、次は6回6安打4失点だったもののその次は7回4安打2失点に抑えても勝てずに3連敗はその後も6回3失点と辛うじて及第点のピッチングでも負け投手になるなどロッテな洗礼がなければもう少し白星を積み上げられていたでしょう。
ただ球威が無いだけに悪いときに悪いなりにまとめられないのが佐藤奨の課題で、コントロールがダメダメなわけではありませんが抑えているときは大胆になれても調子が乗らないと際どいところを狙いすぎて自滅するパターンはありがちながらも佐藤奨のスタイルでは致命的です。
援護率が2点ちょっとしか無いのはそうやって球数が多くなる傾向にあるのも一つの要因でしょう、難しい課題であれ克服しなければ先が開けません。
二軍でも2点台の防御率と結果を残してしかしなぜか小沼とは違ってイースタン優秀選手賞をもらえませんでしたが佐藤奨にとっての舞台はもう一軍しか考えられず、西野、本前、小沼に次ぐ4人目の育成枠出身の勝利投手は球団の歴史に名を刻みましたので次は球史に刻みたいです。
【オリオン村査定】 500万円 → 1000万円 (▲100%)