来年4月から自転車利用者にヘルメットの着用が義務化されることが決まりました。
ヘルメットをしていれば万が一のときに安全と言いますかノーヘルより被害を抑えられる可能性が高いのは分かりますが、しかし現実的にはあれこれ難しい問題を抱えていて自分的にもそうですが世間的にもこれでマスクのようにヘルメットが当たり前になることは無いでしょう。
罰則の無い努力義務でしかないですし、もっともこれを義務化するには相当なハードルがありますから今後も簡単に変わるとは思えません。
場所が無い
最大の問題はヘルメットをしまうスペースが自転車には無いことです。
例えばバイクでは原チャリはシート下に入れるのが一般的なのかもしれませんがそれが無いツーリングタイプではメットホルダーは盗難率がそこそこ高いらしく持って移動する人が大半のようで、それで買い物に行くようなケースは多くないと思われよって面倒ではあれ何とかなっているのでしょう。
しかし自転車は普段の買い物に多用されて通勤で利用する場合も持って移動はありえず、メーカーがリアキャリアケースを標準装備で対応すればチャイルドシートを付けられずに困る人が出てきそう、結局は実態が伴わずに「ヘルメット推進協会」みたいな天下り先で一部が潤うだけになりそうです。
13歳未満の子どもにはやはり罰則規定のない着用義務が課せられていますがそれを守っている人はどうしているんだろう、子どもが公園などで遊ぶのであればそこらに置いておいても盗まれるケースは少ないでしょうが買い物に連れて行っての駐輪場であればあっと言う間に持っていかれてしまいそうです。
それよりも
よって安全対策ですから面と向かって反対はできませんが効果が上がるとも思えず、それよりも自転車ゾーンを増やしたり同ゾーンの駐停車を厳しく取り締まったり自転車の逆走に切符を切ったりできることはあるはずで、そういったことをまずやって欲しいです。
自転車野郎としてはとにかく路肩の駐停車が邪魔で避けるために後方を気にして膨らまなければならず、ルール無視の自転車に怒るドライバーも多いでしょうが自動車に迷惑かつ恐怖しているサイクリストも少なくはなく、そして路肩の駐停車の規則を理解していない人も多いように思えます。
日本の土地事情、交通事情での困難は承知していますが、事故が起きたときのヘルメットより事故を起きづらくする対策を優先してくれよと願います。