12 石川歩 投手 34歳 年俸1億5000万円
【2022年成績】 20試合 7勝7敗0S 防御率2.93 123回 128被安打 12被本塁打 20与四球 4与死球 67奪三振 被打率.278
昨季は右肘手術による離脱もあって自己最少の12試合で80回しか投げなかったのに、4000万もの大幅アップでの2年契約には驚きました。
これは入れ代わりながらも同じ東京ガスで意識をしていた美馬との関係性による球団の配慮もありそうな、その美馬にあっさり年俸を抜かれたことによる対抗心からのメジャー志向だったのではないかと疑っていますし、どうあれそういった競争心があるのはよいことです。
そんな今季は腰痛や上半身のコンディション不良、それが右肘でも首でもないことを願いたいですが、などもあっての規定投球回には届かなかったものの1つずつ減らしていた勝ち星を踏み止まって来季は7年ぶりの二桁勝利といきたく、100勝まであと24、これは達成してもらいましょう。
エースと呼ぶにはタイプ的に違和感はありますがチームの柱であることは間違いなく、美馬とのベテランコンビはまだまだ欠かせません。
勝ち星は伸びず
オープン戦では佐々木朗の好投が続いて開幕投手は決まりと思っていたところが石川に2年ぶり3度目の大役を3月早々に井口監督が明らかにして、本人にはもっと前に伝えていたようなので最初から決めていたのでしょう、それぐらいに手術後の石川には安定感がありました。
ピッチングスタイルも打たせて取るスタイルに変わって「動かす投球に楽しさを覚えている」と、本人も手応えバッチリだったのでしょう。
その開幕戦に7回3安打無失点で勝利すると3試合で23回自責ゼロと見事なピッチングを披露して、しかしその内容に比して勝ち星は伸びていきません。
益田らに何度も白星を消されましたし打線と噛み合わなかったり堪えきれずに突然に炎上したり、ピッチングとしては悪くなかった、そんな言葉が石川だけではなくロメロなどからも負け試合で多く聞かれましたが、そういう意味では今季の象徴的な悲哀を体現した石川だったりもします。
老いとの戦い
来季はもう35歳、老いとの戦いとなります。
いい感じに、いいタイミングでモデルチェンジができましたので乗り越えてくれるでしょう、例えばそのモデルチェンジにしても台頭のきっかけとなった150キロのストレートにしてもことピッチングではやると言ったら有言実行の石川ですから大丈夫、そう信じています。
昨季の復帰後ほどの与四球、奪三振の数ではなくあっさりと歩かせるケースもあったのが気掛かりではありますが、それよりも最大の懸念は「今年は優勝します」とのキャラ変と言いますか誰だよお前の発言で、それをやるとろくなことになりませんから飄々さだけは変わらずにいてもらわねばなりません。
壊滅的な大卒社会人でしかも25歳でのプロ入りですから旬が短いのは仕方がありませんが来季は節目の10年目、大輪の花を咲かせてください。
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【オリオン村査定】 1億5000万円 → 1億5000万円 (±0%) ※2年契約2年目