サイクルエラーで勝つ

今日の西武は内野陣の全員がエラーでネットには西武ファンのサイクルエラーとの嘆きが、もっともジャンセンの4エラーと言えなくもなくごっつぁんです。
逆に言えば今日もタイムリーがゼロだった打線の勝負弱さよ、またしても好投の本前を本日の犠牲者様にするところでした。
気掛かりなのは途中交代の源田と高木が試合前にやった検査で試合中に陽性判定が出たとのことで、それって試合前に結果が出なければ意味ないんじゃね、と思いつつも症状無しでしょうからしれっと最後までプレーとせずに代えたのは誠実でよい、それでも源田などは塁上の走者と会話しますから心配です。

器用なオスナ

本前は伝説が揺らぐタイムリーを打たれましたが逆に被弾王らしからぬ山川あたりに放り込まれることなく、5回4安打1失点で3勝目を手にしました。
ボールがばらけるのはいつものことですが4四球だったことからして調子はイマイチだったのかもしれず、それでも粘り傷口を広げなかったのは申告敬遠を除けば与四球と被安打が同一イニングに無かったこと、そして右打者へのクロスファイアに入ってくるボールの食い込み具合です。
佐藤都はなぜか左腕に右打者のときだけ内を積極的に突いてそれが結果に表れて、ここのところの先発左腕の台頭は大隣コーチの指導力だけではなく佐藤都のリードも一枚噛んでいるのかもしれず、なぜそれが右腕の左打者にできない、それはそれで謎が深まります。
そんな本前は五回の同点、逆転のピンチに全身全霊で切り抜けただけに86球ながらも継投に入ったのは正解で、最後に益田がお約束のように失点をしましたが小野、東條、オスナがノーヒットで繋いだのは昨季の安定したリリーフ陣が思い出されて頼もしかったです。
オスナはまだそれほど投げていないので研究されていないからというのもあるでしょうがカウントを悪くしても簡単に歩かせずにメジャーでの実績どおりに6回で1四球でしかないのは素晴らしい、必ずしもゾーンに入っていないのに打者が手を出すのは手元での伸びがあり思わずとなっているのでしょう。
益田ばりにタイミングを外す工夫も見せて澤村、国吉の系譜に名を連ねてくれそう、3年続けてシーズン途中のリリーバー獲得は大成功です。

明日は左腕だ

前回にノーノーをやられかけた松本にはここまで黒白黒ときたので今日はいけるんじゃないか、との期待どおりに初回からチャンスを作りますが見事なまでに潰しまくって、そうこうしているうちに立ち直らせてしまうパターンに陥るところを叩いたのが中村奨の一振りでした。
甘く入ってはきましたが落ちるボールを力感無く、遠心力で持っていったような打球は危うく切れかけましたがポール直撃です。
ただやはり四回までに決めておきたかった、とは永久凍土打線には過ぎたる願いなのかもしれませんが、荻野と井上がそれぞれ二度、本来であれば決めて欲しい、決めなければならないベテランが決めきれなかったのが今を象徴しているかのようで涙が出ました。
当たり前のようにスタメンだった藤岡は復帰後初ヒットを含むマルチで0割台が遠ざかって明日の左腕にもぶつけるのか、その左腕に大事なところで三球三振でしたからどうするんだろう、分母は小さいですが今季の藤岡は左腕に15打席で3四球はあれど1本のヒットも打てていません。

明日への活力に！

◆7月12日（火）　西武−千葉ロッテ11回戦（ロッテ6勝5敗、18時、ベルーナドーム、8,889人）
▽勝　本前　7試合3勝1敗
▽S　益田　34試合1敗21S
▽敗　松本　11試合5勝3敗
▽本塁打　中村奨6号（松本）、愛斗7号（益田）

▽バッテリー
千葉ロッテ　本前、小野、東條、オスナ、益田—佐藤都、加藤
西武　松本、佐々木、森脇、宮川、ボー、田村—森