46 岩下大輝 投手 25歳 年俸3500万円
【2021年成績】 23試合 8勝8敗0S 防御率4.43 120回 110被安打 14被本塁打 46与四球 2与死球 87奪三振 被打率.242
後半戦の躍進の中心が小島なら、前半戦で先発陣を引っ張ったのは間違いなく岩下でしょう。
チームが大型連敗をしなかったのも岩下あってこそで、岩下の次も岩下、なんてこともありエース級の活躍は見事の一語に尽きます。
しかし小島の前半戦に比べても岩下の後半戦があまりに足踏みが酷く、前半戦で8勝でしたので余裕と思われた二桁勝利にも規定投球回にも届きませんでした。
6回零封や1失点でも勝てなかったりと打線の援護が無かった試合があったにしても後半戦で1つも勝てなかったのはさすがに想定外で、しかしそれも伸びしろと考えれば、ここまでプロ初勝利から5勝、7勝、そして8勝と地道に積み上げてきましたので来季にさらなる上を目指す動機付けとしてもらいたいです。
自分的には背番号46を大きく育てて欲しいですが21を空けたままなのは球団がぶら下げた人参ではないかと、同い年の小島に負けてはいられません。
自分を信じて
岩下のその足踏みは、データ的には柿沼の離脱と無関係ではありません。
8勝のうち柿沼とで5勝を手にして7試合で防御率は2.02、佐藤都とは4試合で4.76、加藤とは6試合で4.94、田村とは4試合で6.86ですのでその差は顕著です。
柿沼にしても外傾向が強くなって目に見えるようなリードの差は感じられないのですが、分母がそれなりでこれですから例えば一発でサインが決まってテンポがいいとか、投げたいボールを要求してくれるとか、息が合う、相性のようなものがあるように思えます。
こればっかりは合う合わないですのでどうこうできるものでもないのですが、しかし柿沼が抜けたから数字が落ちました、は言い訳になりません。
ベンチも分かっているのかCSでは柿沼と組ませてそして好投しましたので来季以降も優先して組ませるのでしょうが、岩下が安定的に数字を残して一線級となるには誰が捕手でも一定のピッチングができるようにならなければならず、悪いときに悪いなりに投げられるようにするのと同じです。
立場的にももっと我を出してリードをされるのではなくリードするぐらいになってくれよと、せっかくいいストレートを持っているのに調子がいいときはそれでグイグイと押して右足も高くはね上がりますがもうひとつだと似合わぬコーナーを狙って自滅のパターンは本当の意味での自信がまだ無いからでしょう。
緩いボールを使えない、右打者を不得手にしている、など技術的な課題もありますが、まず自分を信ずるところから始める岩下がよいと考えます。
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【オリオン村査定】 3500万円 → 4500万円 (△29%)