石崎、永野、宗接、松田、そして高濱に戦力外通告がされました。
驚くような名前はありませんし高濱は現役引退とのことですので覚悟をしていたのでしょう、昨オフの細谷と同じく無念ではないかと思います。
もっとも細谷はまだできた、それこそ小窪を獲る必要が無かったぐらいに、の無念ですが、しかし高濱の無念は自らの体調に向けてのものです。
ここぞというところで腰痛で離脱を繰り返して育成枠契約に変更されてまで手術をしたのに、また8月にヘルニアが再発したことで観念したのでしょう。
栗山監督に「よろしくお願いします」と気遣っていた弟が台頭したシーズンを最後にユニフォームを脱ぐのも巡り合わせか、ヒットで出塁した一塁ベース上で無表情を装う兄に嬉しさを隠しきれない弟のツーショットが話題にもなりましたが、とてもよく似た仲良し兄弟が微笑ましかったです。
石崎は二軍で26試合に投げて防御率1.19ながらも一軍に呼ばれることなく、30回1/3で44奪三振よりも17与四球を嫌われたのかもしれません。
広場恐怖症の永野はそれが分かっていて獲ったので左肩痛でほとんど投げられなかったのが理由か、万全であれば成田よりはいけそうなだけに残念です。
宗接は打撃で勝負のはずが捕手難でプロ初マスクとは皮肉なことで、そして肝心のバットが.233の1本塁打ですので吉田との被りもあり妥当なところでしょう。
大型ショートとして期待された松田はそのショート以外の内野の全てを守った二軍となればハズレだったのか、下位指名の悲哀でもあります。
そんなこんなで鳥谷に加えて元阪神勢の全てが退団となり井口監督の後輩かつPAMSの松田にメスが入ったのが意外と言えば意外か、もっとも現役続行を希望の石崎、永野、宗接に対して未定の松田はスタッフ転身を打診されて熟考しているのではないかと、ここのところは退団を受け入れる選手に優しい球団ですので石崎らにもあったのかもしれませんが、そんな井口監督の威光もあって松田は何らかの形でチームに残ることになるのだと思います。
あとは松永か
これで現時点での支配下選手登録は62人、ドラフトで5人を指名したのでトータルで67人です。
今季は開幕時点で66人でしたし森を昇格させるとなると、あるいは宝探しをするのであればあと1~2人は考えたいところで、しかし榊原は残留するのでしょうし小川は左打者に弱いデータがあるので他にもこれといっためぼしい選手は無く、よっと松永で終わりそうな気がします。
その松永は一軍はおろか二軍でも投げていないので肩なのか肘なのか、あるいは心なのか、普通に考えればロッテでの来季があるはずがありません。
故障であれば治癒するまで育成枠契約への変更は7500万という高年俸からして難しいでしょう、昨オフにどたばたしましたが功労者であることは間違いありませんので球団が配慮してやはりスタッフ転身の打診をしたのか、それとも自発的な退団を待っているのか、初代ふてぶて王子の去就が注目されます。