20 東條大樹 投手 29歳 年俸3000万円
【2020年成績】 39試合 1勝1敗0S 防御率2.54 28回1/3 25被安打 3被本塁打 12与四球 4与死球 26奪三振 被打率.248
浮き沈みの激しい一年でした。
終わってみれば防御率は2点台半ばと昨季より1点以上も改善したことを考えれば二年目のジンクスを乗り切ったと言えなくはないのですが7月末に抹消されて半月ほど二軍で過ごすなど夏前ぐらいまでは絶不調で、そんな中でジャクソン、ハーマン、益田、途中でジャクソンが離脱をするなどしたピンチには唐川、澤村が加わって盤石な勝利の方程式が確立されたという他動的な要因があったにせよ、東條の立ち位置が相対的に低下したのが現実です。
しかし来季に向けては澤村の流出が確実でハーマンが流動的となれば逆に東條が相対的に浮かび上がるはず、いや、絶対的に浮き上がらなければなりません。
吉井コーチの辛抱
開幕までの練習試合では無双で二年目のジンクスの気配すら無かったのですが、その開幕直前の炎上が躓きの始まりでした。
昨季まで積み上げたプロ入りから92試合無敗は愛敬の107試合の記録を抜くと意気込んでいたものが開幕戦であっけなく潰えて、翌日も逆転打を浴びます。
7月には月間防御率が9.00と酷いことになってしまいさすがに月末に抹消となりますがもっと早くでもおかしくはなく、そこは吉井コーチの辛抱だったのでしょう、二軍で2試合2イニングしか投げさせないままに半月で戻したのもそう、結果よりもピンポイントで悪いところを指摘してのものだったのかもしれません。
復帰後は8月は4試合で零封、9月以降は16試合で防御率0.68と勝利の方程式の陰に隠れていましたが地味に貢献度大で、優勝争いの立役者の一人でもあります。
ピッチングとしてはややスピードが戻ったようにも思いますが逆に生命線のスライダーの曲がりが小さくなったような、右の外国人打者、浅村らパワーヒッターに起用されるケースが多くありましたが甘く中に入ったり意識をしすぎて外に外れすぎるケースが目立ちました。
配球としては昨季と同じくほぼストレートとスライダーで半々ぐらい、なのは中後と似たようなものですがやたらスライダーを続けるといったことをしないリードが右の中後にならずに持ち直せた理由ではないかと、中後のときは里崎らが異常すぎて、過ぎたるは及ばざるがごとしです。
とにもかくにも同期同い年右腕で信樂、関谷に続いて今オフに高野が阪神で戦力外となったことで6年目にしてただ一人の現役となった東條には小野とともに澤村の穴を埋める存在になってもらいたく、143試合であれば50試合、防御率2点台後半を目指して頑張ってもらいたいです。
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【オリオン村査定】 3000万円 → 3150万円 (△5%)