2020年通信簿 10 加藤翔平

10 加藤翔平 外野手 29歳 年俸2400万円

【2020年成績】 22試合 77打数 13得点 21安打 打率.300 5二塁打 1三塁打 0本塁打 3打点 3盗塁 9四死球 15三振 得点圏打率.235

初めて3割を打った加藤はしかしその成績に比して出番をもらえず、前年から出場機会を大きく減らしました。
昨季まではそれなりにチャンスをもらえてそれに応えた時期もありましたが長続きをせずに終わってみれば低打率、つまらないミスも少なくないだけに井口監督の視野から外れてしまったのだと思われ、好不調の波が大きいところで我慢の対象ではなくあっさりと外されるのも加藤には厳しい環境です。
それでも打線が活況であればまだしも超絶貧打の中で結果を残している加藤をここまで冷遇をする意味が分からず、3年目ぐらいまでであれば嬉しいであろう二軍での首位打者も来季に30歳にもなれば、使ってもらえない加藤の自己否定、こういった選手を使い切れない起用の硬直化と何もいいことはありません。

体調万全に他球団で

加藤もシーズンを通して万全な体調を維持できなかったことを反省して、一年を戦い抜ける体を作り上げるオフであってもらいたいです。
石垣島での国際交流試合の初戦にDHスタメンで発表をされるも右肩痛で欠場となり二軍落ちが躓きの始めで、そして開幕後にその二軍で3割5分近い打率をマークしながらもなかなか一軍に呼んでもらえず、8月末になってのようやくは福田秀の故障によるものでしたので消去法的な扱いでしかありません。
それでも即スタメンに起用されて今季初ヒット、翌日にはマルチヒットと答えを出して打率を3割に乗せるや核弾頭として定着をしましたので井口監督も頭から除外をしているわけでもなく、そして9月下旬の抹消はそこから暫く消息を絶ちましたのでどこぞを痛めてのものだったのでしょう。
しかし半月後の再昇格で一週間も保たずの降格は翌日から二軍でフル出場をしていましたから体調面が理由ではなく荻野が戻ってくることでの入れ替えだったと思われ、結果的にその荻野の調子が上がらず、マーティンの故障離脱は清田が穴を埋めてくれましたが加藤がいればと思ったケースも多々ありました。
こうなってみると起用のほとんどがスタメンでのものですから井口監督も加藤の力量を疑っている、見切っていると言うよりは、勝負どころでこれまで繰り返してきたつまらないミスのイメージがあり控えとしては能力を発揮できないと考えていそうな、何となくそんな気がしています。
例えば代走、例えばバント、例えば守備固めと試合終盤などでのここぞで失敗が多かった加藤だけにそういう役回りはもう無理だと、頭から使えばそれなりに数字を残すことはあっても他の選手に優先をするほどでもない、その起用を見ればそういった評価がされているように思えてなりません。
そうなればそれは加藤がここまで積み重ねてきてしまったマイナス材料ですし、プラスであれマイナスであれそういったレッテルを貼ったらもう変わらないであろう井口監督なだけに、また今季のような故障者が出なければ二軍でいくら打っても一軍に全く呼ばれない可能性もありそうです。
それでも報われるか分からないままにレッテルを剥がすべく頑張り続けるか、あれだけ左腕にやられながらも昨季から改善した右打席を活かせないチームに愛想を尽かすか、控えとしてでも例えば岡と同じ土俵に立たせてもらえないのであれば藤原や菅野の台頭もありますので外にチャンスを見出すべく移籍志願がよいと思いますし支配下選手登録枠の空きも足りないので、球団には金銭での放出の打診を、そして加藤にはリベンジの来季であってくれればと願います。
もちろん加藤がロッテで輝いてくれるのが一番なのですが、ここまでの加藤、井口監督を見れば余程のことが無ければ来季にそれが叶うとは思えません。

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