安倍の二の舞

高市経済安全保障担当相は売り言葉に買い言葉だったのか、それともひろゆきに皮肉られたように高をくくっていたのか、放送法の解釈にかかる総務省内部文書を捏造として自らの首を賭けるような発言をしましたが、しかし松本総務相が「全て総務省の行政文書だ」としたことで窮地に追い込まれました。
すると韓国ばりにゴールポストを動かして「辞職迫るなら正確さ立証を」との発言には失笑が広がっているようで、いやいや、行政文書の内容が正しいことをなぜ追求する側が立証しなければならないのか、捏造だ間違っていると言うのであればそれを高市経済安全保障担当相が立証しなければならないのは自明の理です。
あるいは正しいことは総務省が担保すべき要件で、そしてもし捏造や間違っていたのであればそれはそれで大問題、そしてそのときの上司は当時の高市総務相になるわけでどちらに転んでも全くの無傷で逃げ切るのはさすがに難しそう、逃げ切れるようであればもう何でもありでしょう。
安倍元首相のときは官僚が必死に守ってくれましたが、しかし自民党にとっては痛手であっても岸田首相には政敵でもある高市経済安全保障担当相を守る義理は無いとはしごを外された形になっているような、それでもそのうちに政権を守る防衛本能が働いてまた総務省内から犠牲者が出ないことを願うばかりです。

譲るって、藩主かよ

家系図のアピールなどを批判された岸ジュニアは「世間の声に惑わされず」との決意表明でまた炎上しているようです。
安倍元首相も自らを批判する声に対して「こんな人たち」と発言して都議選惨敗の原因を作ったともされていますが、岸田首相なんかもそうですが「聞く力」は聞きたいものにしか発揮されない、発揮しないと宣言したも同然と指摘されてもこれでは仕方がありません。
誰しも耳に痛い言葉は聞きたくないでしょうが政治家ともなれば聞かなければならないはず、しかしそうでなくてもやっていけるのが日本だったりもします。
そもそも世襲が容易なのが政治の劣化の一つの要因になっているとしか思えず、しかもそれを当の議員が当たり前と考えているとは岸パパが辞任表明に際して「このあたりで信千世に譲りたい」と発言していることからも明らか、もう笑うしかありません。
例えば三親等内の親族は10年間は同じ選挙区では出馬できない、などとしなければこの負の連鎖は断ち切れないでしょう。
しかしこの世襲は与党だけではなく野党も似たり寄ったりですから、身を切る改革に後ろ向きな日本では無理な相談です。
それもこれも地盤看板鞄で当選する、当選させてしまう選挙民が自ら招いた自業自得なわけで、きっと岸ジュニアは圧勝すると思われ、日本は変わりません。

ブログランキング・にほんブログ村へ
明日への活力に!

© 2007 オリオン村