自公が過半数割れ

衆議院選挙で自公が過半数割れとなりました。
過半数維持を目標としていたことで政権与党としては痛手、野党はもうちょっとやれたような気がしますがまずまずでしょう。
どうやら前回を下回る投票率にげんなりですが、下村や武田といった大物から大物じゃないけど名前だけはメジャーな丸川らが落選して裏金の影響は大きかったなと、世耕に二階がしてやられたり岸が肉薄されるなど世襲議員への一定の批判もあったように思います。
立民と国民が大きく議席数を伸ばす一方で維新が減らしてこれは万博問題や不良議員のせいで大阪以外の影響力が落ちたのが理由でしょう、そして新代表が落選するなど公明がこれほどの惨状はもしかしたら初めてかもしれずまさかなっちゃんの再登板があるとは思えませんがひと悶着はあるかもしれません。
これを見てみると面白いのが東西対決で群馬みたいなところはありますが愛知以東で立民が強く、いかに西を立て直していくかが政権奪取への課題となります。

野党のままでよい

頭数だけで言えば隠れ自民の無所属を加えたとしても野党が結束すれば政権を獲れます。
ただ止めた方がいい、共産を取り込むわけにはいかない事情があったにせよ候補者の絞り込みすらほとんどできなかった立民、維新、国民が上手くやっていけるとは考えづらく空中分解が必至、この3党の得票数が自民のそれを上回っている選挙区が多数あって一本化ができていれば立民の比較第一党もいけたでしょう。
もっとも各党には党利党略があってどこも自候補を推したいわけで、このぐらいが限界です。
数を減らして少しは大人しくなるかもしれませんが維新はやたら立民に攻撃的ですし、同床異夢で無理に政権を獲ってもろくなことになりません。
当面は数の論理で自公が押し切ることができなくなって真っ当な議論ができる素地はできたわけで、そこで力を蓄えて国民の信を得るのがより近道です。

維新の共産化

政権が目標である以上は候補者を揃えるのが必須ではあっても、共産に加えて維新のそれは目に余ります。
共産は候補者236に対して当選は8、維新は164に対して38で、ただ共産と維新が負けるだけならいいですが票が分散して自民に利してしまうアホらしさです。
維新は党の実力に比して大風呂敷だから不良議員が後を絶たず、これはマジで勘弁してもらいたい、でもきっと次の参議院選挙でも変わらないでしょう。

内紛あるか

さて負けた自民は内紛があるか、石破首相や森山幹事長は辞任を否定していますが憤懣やるかたない党内が爆発する可能性があります。
その中心勢力になるであろう旧安倍派は萩生田や西村は生き残ったものの半数以上が議席を失って発言力の低下が否めず、その旧安倍派をバックにしていた高市が石破首相に取って代わるのも難しい、そうなると麻生が蠢動して茂木を担ぐとか岸田が林を推すとか党内抗争が勃発するかもしれません。
それで分裂して一部の自民が立民の右寄りに加えて国民と一緒になれば面白くはあれ騒動が大きすぎて国政が止まるのも現状では拙い、悩ましいです。
そうでなくても例えば自民に造反者が大量に出て首班指名選挙で棄権となれば維新と国民が協調せずとも第二次野田政権が発足したりして、でもそれで安定した政権運営ができるとも思えず逆に言えば自民としては敢えて下野するのも作戦かもしれず、しかし甘い汁に慣れたのと前回とは違って安倍のような核が無いためそれほどの大事を結束してできるとは考えづらい、どう転ぶにしても当面は内に目が向いて外、国民のための政治が始まる気配は感じられません。

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