春季キャンプのメンバーが発表されました。
この春から一軍が従来どおりの石垣島で、二軍が新たに都城で、そんな分離開催となって一二軍の振り分けにあれこれ思うところがあります。
そもそも球場が二面あって育成枠選手が増えたとは言っても石垣島で全員がやるに足るキャパはあるでしょうに、リハビリ組などを分けることで全体をスムーズに回すなどのメリットが無いわけではないにしても、一軍ベンチの目が届かないところに選手がいるデメリットの方が大きいと考えます。
ファン目線で言えば石垣島と都城の両方に行く負担があって、いわゆる主力は一軍で名のあるベテランが二軍となればなおさらで、今年はそんなこんなで様子見で行かないけどね、一二軍でなく石垣島組、都城組という表現になっているのに微妙な配慮が感じられなくもありません。
●石垣島組
投手:石川歩、小島、種市、二木、石川柊、菊地、八木、高野脩、田中晴、坂本、小野、サモンズ、鈴木、中村稔、木村、中森、早坂、横山、ゲレーロ、田中楓、秋山、中村亮、永島田、武内
捕手:松川、佐藤、寺地
内野手:友杉、藤岡、中村奨、上田、石垣、宮崎、立松、小川、茶谷
外野手:藤原、西川、高部、愛斗、山口、山本、和田
●都城組
投手:澤村、美馬、唐川、東妻、西野、廣畑、大谷、西村、一條、岩下、益田、河村、坂井、廣池、澤田、国吉、本前、森、吉川、茨木、長島
捕手:田村、植田、柿沼、富山
内野手:池田、安田、大下、金田、勝又、谷村、松石
外野手:荻野、角中、石川慎、岡、高野光、藤田、マーティン
臨機応変に動けない
ただ一概にそういった振り分けとも言えない名前があります。
都城に澤村、美馬、唐川、西野、益田、澤田、国吉、荻野、角中、石川慎、岡のベテラン、それに近い面々がいて、岩下、河村、本前、森、金田といった体調面に気を使わなければならない選手がいるのは分かりますが、一方で石垣島に石川歩、坂本、小野がいて線引きがもうひとつ見えてこなかったりはします。
田村が都城なのはベテラン枠ではなく澤村らの相手をする理由が大きいような、あれだけ松石に目をかけていたのだから石垣島でないのがちょっとした驚きではあって、昨年までであればもっと臨機応変に動ける体制だったわけで、このあたりが分離開催の最大のデメリットでしょう。
ヤバそうなのが池田でこれも都城でケース打撃をやるときの頭数の問題があるにしても、あるいは本来であれば池田だけど新戦力の石垣を見ておきたいとの意向であったとしても、何となくやっぱりなと思われてしまう、そんな池田の今の立ち位置が透けて見えます。
なぜだっ!
それよりも深刻なのは安田で、なぜだっ!と心の中で叫んでいるかもしれません。
中村奨のセカンド直訴で空いたサードの一番手であれば当然に石垣島のはずで、上田がそうですし、これはもう完全に出遅れでしょう。
もし体調面での不安があればもっと拙いですし、好意的に、前向きに見ればサード安田の安定感はもう分かっているので上田、あるいは新戦力の宮崎、立松のサードを手元でチェックしたいと、そんな思惑であれば宮崎での練習試合あたりで一軍に合流となるように思います。
まじか
逆の意味でサプライズは二木です。
佐々木の穴を埋める一人として候補入りしたのか、それとも早めに結論を出すために俎上に載せたのか、後者の気がしてなりません。
サモンズ、ゲレーロが頭から合流なら来週の早いうちに来日するはずで、わざわざ但し書きでポランコ、ソトは途中合流とあるためそこは期待したいです。
忘れられかけている松本球団本部長の二人目は、もう知ったことではありません。
ともにボーダーラインと見ている八木と廣畑の明暗が分かれて、故障組とルーキーを除いて唯一に都城の吉川も気になる、東妻は西村らと一緒なので大丈夫と自らに言い聞かせているかもしれませんが大谷はどうだ、どこかに問題を抱えているでなければオーストラリアに行ってまでの都城が哀しいです。
残念、藤田
西川は「ルーキーなので1つに絞った方がいい」と当たり前にようやく気付いた吉井監督が、内外野のどちらに配するかに注目でしょう。
その観点で言えば立松もグラブは4つも要らないはずで、捕手中心の練習との報道もあってほぼそちらメインになるかもしれません。
ホッとしたのが山本で西川に追いやれての都城の可能性を危惧していて、ただ山本がいることで西川の内野起用が決まりであればそれはそれで泣けてきます。
残念だったのが藤田でこの布陣であれば入り込む余地が無いのも分かりますが自分だったら愛斗と入れ替えかな、あの柔らかい、でもツボにはまれば長打もあるバッティングを吉井監督に見てもらいたかった、改めて見るまでもなく栗原コーチが把握しているであろうことがせめてもの救いです。