先日に佐藤都の日がありましたが、今日は山口の日でした。
松川がマスクを被りその佐藤都がファーストに入ったため山口が今季初のレフトでのスタメンは3安打1本塁打4打点の大活躍、いつの間にやら3割打者です。
チャンスを潰しかけた初回、そして三回の二死からの連打にいずれもしぶとく三遊間を破って2打点、五回には豪快な勝ち越しツーランを叩き込みました。
二本のタイムリーはいずれも真ん中からやや外寄りを強引に引っ張ったもので本音で言えばあれをライト前に「引っ張る」のが山口の本領ですからまだまだ感はあるものの、しかし中段まで運んだ一発はまさに山口らしいマン振りで打った瞬間にそれと分かる素晴らしさです。
最低の目標とした20発にはまだ3発ですからペースとしてちょっと足りていない、しかし今季初の一句は「こいのぼり 僕ものぼるぞ 頂点へ」がやはり目標の五句を達成できればそれに近づいていけるでしょう、いかに旬を長く維持していくか、いけるか、山口とベンチとの二人三脚です。
のらりくらり
石川は本人がお立ち台で語っていたようにのらりくらりと、調子はむしろ悪かったように思います。
ブルペンでストレートの走りがイマイチだったから、でもないでしょうが立ち上がりから変化球中心の配球はしかしボール先行でそこから立て直してもファールで粘られて、二回は捕ってからのスローイングを意識したか軽率なグラブ捌きでの福田光の後逸がありましたし不運な打球もありましたがしかし連打を食らってひっくり返されて先制点の直後でもありましたし流れとしても最悪、そこまでの石川の出来と超絶貧打線からして早くも終わった感が漂いました。
しかし四回、五回と先頭打者にツーベースを浴びるも後続を断つなど要所を締めるのはさすがのニュー石川、何よりスリーボールになっても歩かせない制球力は今日も無四球で四球が失点に絡んだ相手とは好対照、この差が今日の試合を決めたとも言えます。
六回をピシャリと抑えたらむしろ気持ち悪いのでそこまで、と思っていたら二死からヒットを打たれて七回続投、そこを簡単に片付けたので八回もいくかと思えば交代、と継投のタイミングも面白く、悪いなら悪いなりに抑える、ベテランの老練さを見せてもらいました。
リードが広がった九回は益田の試運転か東妻でさくっと、ではなく東條だったのが意外でしたが、明日は西野に頑張ってもらいましょう。
機能してないぞ
機能していないマーティンをそのまま起用して、どこかで一本出ていればもっと楽な展開になっただけに機能していません。
足首の故障が続いたことで体を絞ったなんて話もあるようで、そんな感覚のズレがバットフィーリングを狂わせているのであれば悩ましくもなります。
マーティンほど深刻ではないですがレアードも芯に当たらず無死満塁でゲッツーを食らって、エチェバリアも微妙に捉えられず助っ人にカビが生えそうです。
作戦としては三番ではバントをさせても二番ではさせない中村奨は自分的にはもやもやも内野安打に3四球で地味に貢献して、それともバントは三番がブームなのか佐藤都は初回に、同じケースで五回にはヒッティングを、この五回は上沢のボールが暴れていましたのでそれを見ての判断だったのでしょう。
このあたりの駆け引きはなかなかに興味深く、3週間ぶりの二桁安打に白星も嬉しく、この喜びを明日もよろしゅう、ロメロで負けるわけにはいきません。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
日本ハム | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | X | 7 | 12 | 1 |
◆4月30日(土) 千葉ロッテ−日本ハム5回戦(日本ハム3勝2敗、14時、ZOZOマリン、20,345人)
▽勝 石川 6試合3勝1敗
▽敗 上沢 6試合4敗
▽本塁打 山口3号(上沢)
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、ゲレーロ、東條—松川
日本ハム 上沢、古川侑、谷川—宇佐見